満員電車:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
満員電車
満員電車
-

満員電車

1957年3月27日公開、99分
0
1
  • 上映館を探す
評価、レビューが削除されますがよろしいでしょうか?

大学卒業の青年を通して社会の真実の姿を描く異色作。脚本は「日本橋」の和田夏十と市川崑の協同執筆になり、同じく市川崑が監督する。撮影は「愛の海峡」の村井博。主なる出演者は「慕情の河」の川口浩、「大阪物語」の小野道子、「朝の口笛」の船越英二、ほかに川崎敬三、杉村春子、笠智衆、潮万太郎、見明凡太朗、山茶花究、入江洋佑など。

ストーリー

茂呂井民雄は平和大学を卒業し駱駝麦酒株式会社に就職した。日本には我々が希望をもって坐れる席は空いてない。訳もなくはりきらなくては、というのが彼の持論。社員講習の日、一の関の高校の教師となって行く同窓の壱岐留奈に逢い二人は軽くキスして別れた。講習が済むと民雄は尼ヶ崎へ赴任した。そこで彼は同僚、更利満から「健康が第一、怠けず休まず働かず」というサラリーマンの原則をきかされる。ある日、故郷の父から母が発狂したと知らせてきた。民雄は平和大学生課に月二千円で母の発狂の原因、治療を研究する学生を依頼した。応募したのは和紙破太郎。彼は民雄の父に会い市の有力者であることを利用して精神病院の設立を約束させる。ある日民雄の許に、県の財政縮小で整理された留奈が訪ねて来、生きるために結婚を迫った。しかし気持はあっても毎月の失費に追われる彼としては断るほかなく彼女はあっさり帰って行く。その後、民雄は膝の痛みでうった注射に苦しみ高熱のため髪が真白になってしまう。そこへ気狂いになった筈の母がきて、狂ったのは父だときかされる。民雄は病院で和紙に会い父を利用した彼を難詰する。そしてチャンスを利用する三段とびの持論をふりまわす和紙はそのゼスチュアの勢いが余ってバスにはねられ、止めようとした民雄は電柱に頭をぶっつけて昏倒。目がさめると髪はもとの黒。看護婦は精神に休養を与えたからだという。しかし尼ヶ崎に帰った彼はクビになっていた。安定所で職を求める彼に小学校の小使の口。そして群衆の中でばったり留奈に逢った彼は嬉しさの余り結婚を申込むが既に彼女は小使と結婚していた。そして--ある小学校での入学式に万国旗をあげる民雄の小使姿があった。

フォトギャラリー

映画レビュー

まだレビューはありません。
レビューを投稿してみませんか?

コラム・インタビュー・イベント

ニュース

作品データ

製作年
1957年
製作国
日本
初公開日
1957年3月27日
上映時間
99分
製作会社
大映東京


[c]キネマ旬報社