船頭姉妹:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
船頭姉妹
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船頭姉妹

1957年7月2日公開、53分
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「日清戦争風雲秘話 霧の街」の森田新と矢田四郎の共同脚本を、「さよなら港」の伊賀山正光が監督し、「少年探偵団 鉄塔の怪人」の福島宏が撮影を担当した。主な出演者は、「少年探偵団 鉄塔の怪人」の中村雅子、「雨の花笠」の松島トモ子、「地獄岬の復讐」の江原真二郎、「日清戦争風雲秘話 霧の街」の加藤嘉。ほかに月丘千秋、山形勲、コロムビアレコードの新進歌手、君和田民枝など。

ストーリー

娘船頭の姉妹、よし子とみつ子はこの潮来の名物で、とくにみつ子の歌はみんなに愛されていた。仲の良いこの姉妹にも、暗いかげがある。それは、父親の源次である。酒と賭博に身持ちをくずし、あげくの果ては人を殺して刑務所に入っているのだ。これを苦にして、母親の康子は身投げして死んでしまった。その源次が恩赦で刑務所から出てきた。人殺しの子と人にののしられて、日々を送って来たよし子にとって今更、源次を温く迎える気にはなれなかった。姉妹は、吉川老人の親身も及ばぬ世話を受けていたのだ。一方、帰って来た源次を迎えて、親分の金田は祝盃をあげたが、源次の心は何か満たされなかった。娘たちが、父である自分を避けているからだ。これも、吉川老人が裏でそそのかしているからだと誤解して、源次は老人を責めたが、かえってその口から、妻の康子の死因を聞き、はじめて自分の愚かな行為に目覚めるのだった。そして、前科者の自分がいるため、よし子が恋人の遊覧船の機関士洋一と結婚出来ないと知ると、悄然とタ闇の中へ消えて行った。妹娘のみつ子は、源次が自分の父親と知ると、父恋しさに小さな胸はふるえた。そんなある日、洋一の家に金田の子分たちが押しかけて、貸した金の返済を迫っていたが、そこへ源次が来合わせ、子分たちを追払った。逃げるように、そこを去ろうとする源次の前に、よし子とみつ子と洋一の母親の顔があった。--花嫁をのせた船がゆく。見違える程美しいよし子だ。その横に吉川老人とみつ子が、そして櫓を漕ぐのは羽織袴の源次である。対岸には洋一の喜びにあふれた顔が見えてきた。

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作品データ

製作年
1957年
製作国
日本
初公開日
1957年7月2日
上映時間
53分
製作会社
東映東京


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