肌色の月:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
肌色の月
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肌色の月

1957年10月8日公開、98分、サスペンス・ミステリー
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“婦人公論”連載の久生十蘭の原作小説を「警視庁物語 上野発五時三五分」の長谷川公之が脚色、「大当り三色娘」の杉江敏男が監督したスリラー篇。撮影は「大当り三色娘」で杉江監督とコンビの完倉泰一。主演は「太夫さんより 女体は哀しく」の乙羽信子、淡路恵子、「挽歌(1957)」の石浜朗、「続大番 (風雲篇)」の仲代達矢、シャンソン歌手の石井好子。

ストーリー

テレビスター宇野久美子は同僚に失恋し自殺を決意した。芸の上でもゆきづまっていた。死体のあがらぬ伊豆の湖が、死場所にいいと思った。大阪行の車中で素人画家に変装し伊豆に着いた。雨に降られた彼女を、初老の紳士が車で自分のロッジに案内した。一夜が明けるとその大池氏の姿は見えず、岸辺に一艘のボートが漂っていた。対岸のバンガローの管理人石倉が、大池氏の死と刑事の到着を告げた。銀行家大池は浮貸しの回収不能から自殺したらしい。遺書には或る女性との死が暗示してあった。当然、久美子に疑惑がかかった。大池の妻と長男も駈けつけてきた。長男の隆は久美子につきまとい、薪箱にあったと、彼女の常用する催眠薬プロミディアを渡した。翌朝、死体引揚げのため船が出された。何者かに船は覆えされ、久美子は湖中に落ちた。窒息寸前を救われた久美子はそのことが大池氏を追って心中したと見られていることを知らされた。ワナだ。その夜、ロッジで寝ている久美子の前に、大池氏が全身びしょ濡れで現れた。心蔵が弱いけれど、湖を泳いできたという。彼は偽装自殺を企てたことを話した。それは匿し財産のためで、彼の妻や石倉も片棒をかついでいた。翌朝、警察が踏みこんだ時、彼は死んでいた。枕元にプロミディアが転っていた。久美子の警察での申し開きは通らなかった。じっさい悪い材料ばかりそろっていた。隆は偽装自殺の次第を知っていたが、久美子が犯人だとは思えず、それを探り始めた。彼に手渡したサンドウィッチから足がつき大池の妻と石倉は逮捕された。それには大池を殺したジュースの中のと同じプトマインが入っていたのだ。疑い晴れた久美子は女優をやめ、郷里へ発った。見送る隆から、車はみるみる遠ざかって行った。

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作品データ

製作年
1957年
製作国
日本
配給
東宝
初公開日
1957年10月8日
上映時間
98分
製作会社
東京映画
ジャンル
サスペンス・ミステリー


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