母三人(1958):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
母三人(1958)
母三人(1958)
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母三人(1958)

1958年2月18日公開、103分
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「愛情の都」の井手俊郎の脚本を、「怒りの孤島」の久松静児が監督、姫田真佐久が撮影した母もの。主演は「侍ニッポン」の山田五十鈴、「遥かなる男」の新珠三千代、「遊侠五人男」の木暮実千代、「フランキー・ブーチャンの殴り込み落下傘部隊」のフランキー堺。ほかに二木てるみ、まこと姉弟、仲代達矢、坂本武、田中春男など。

ストーリー

子供まで出来た間柄の清治に捨てられた和子は、伊豆の辺ぴな温泉場へ女中として住みこんだ。彼女はどうしてその子を捨てたか、どうして良太が茶店のかみさんナツに拾われているのを見届けたか、はっきり思い出すことは出来ない。良太は今、茶店の子供として幸福に育てられている。六つになった。トラックに乗せてくれる健作が大好きだった。清治は男勝りでしっかり者のケイ子と一緒に、その女の飲み屋で甲斐性のない暮しを続けていた。和子が伊豆の温泉場にいることを聞いた清治は、ケイ子と一緒に伊豆へやって来た。彼はただ何となく和子と会ってみたかったのだ。そうした清治を、和子はすでに思い切っていた。だが、今が両親顔を揃えて良太の所を訪れる良い機会だと思った。ナツは恐しい剣幕で和子たちを罵った。東京に帰った清治は気持が変っていた。良太を育てようという気になったのだ。ケイ子もナツにどなられた時、何にも増して子供が欲しいという気持を味わった。やがてナツも折れなければならないと思うようになった。清治夫婦では信頼しきれない気持だったが、良太の将来を思うと東京へ出して勉強させてやる方が良いに違いなかった。良太はやって来た。しかし清治たちがどんなに努めても、良太は彼等に馴じまなかった。たまに出張のついでに立寄る健作にかじりついては、伊豆へ帰りたがった。その頃、健作に仕事の都合で四、五年大阪へ行く話があった。健作はこの機会に、これまでに自然に生れた和子との愛情を正式のものにして、ひと思いに良太も引取ることにしたら、円満にまとめることが出来るのではないかと思った。清治たちも自信がなくなっていたし、ナツも健作なら安心して良太を渡せる相手だった。皆が沼津駅で最後の顔を合せた。列車は速度を増してホームを離れていったが、その車に良太は乗っていなかった。ホームにナツが良太を腕に抱いて立っていた。とっさの出来事だった。ナツ自身も知らぬ間に起った出来事だった。「お母ちゃん」--ナツがこの声を一番良く知っていたのだ。

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作品データ

原題
A Boy and Three Mothers
製作年
1958年
製作国
日本
配給
東宝
初公開日
1958年2月18日
上映時間
103分
製作会社
東京映画


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