親不孝通り:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
親不孝通り
親不孝通り
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親不孝通り

1958年12月14日公開、80分
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小説新潮連載の川口松太郎原作の映画化。「おーい中村君」の須崎勝弥が脚色、「不敵な男」のコンビ増村保造が監督、村井博が撮影した。「娘の冒険」の川口浩・野添ひとみに、桂木洋子・船越英二・市川和子らが出演。

ストーリー

勝也は大学生だ。しかし学校へは殆ど行かない。姉のあき江と二人暮しだが、銀座の銀六という飲み屋をアジトに賭けボーリングをやったり女の子をひっかけたりして暮している。勝也は姉を心から愛していた。その、あき江に最近、恋人ができた。相手は江馬修一といった。あき江は姙娠し修一の意見で堕胎をさせられ、床に伏すようになった。勝也は怒った。“どんなことをしても復讐してやる”勝也は修一を、彼の勤務先証券会社に訪ね殴りかかろうとした。が、修一に軽くあしらわれた。その帰途、勝也は、駐車場で妹らしい娘と親しげに話している修一の姿を見た。勝也は、突然の天啓に身を震わせ、娘の後を追った。彼女は喫茶店に入った。待っていたのは、その友人の女子大生たち、中の一人は奈美という勝也とは一寸した仲だった。彼はその場で娘と知り合いになれた。彼女の名は江馬加根子、狙ったとおり修一の妹だった。娘たちは、週末に富士へ一泊旅行するところだった。荷物をもつアルバイトを雇いたいという意見が出て、勝也はすぐに立候補した。富士で、勝也は加根子に急速に近づいていった。東京へ帰った勝也に話を聞いたあき江は驚いて加根子に逢うが勝也と結婚するつもりだという彼女の言葉に何か救われた思いを感じた。やがて加根子の体の中に新しい生命が宿った。勝也は、九分通り復讐が終ったのを感じた。後は修一に会うことだけだ。一方の加根子も修一に結婚したい相手がいることを告げた。彼女は、ある日、勝也を自宅に招んだ。驚く修一。勝也は、加根子に姉のことをぶちまけて飛び出した。加根子は兄を責めた。銀座のバーで飲んでいる勝也の前に加根子が現れた。“私、大阪の伯母のところへ行ってあなたの子供を生むつもりよ、兄さんたちの真似はしたくないの”と云う加根子に、勝也は勝手にしろと怒鳴り返した。酔って帰った勝也は、姉に、加根子のことを語った。姉の喜ぶ顔を勝也は期待した。が、あき江は、“あんたみたいな気違いは出て行ってよ”と叫んだ。銀六に泊っている勝也のもとへ修一が訪ねてきた。彼はあき江に謝り、結婚を申込んだ結果、承知してくれたと語った。そして勝也に妹を棄てないでくれと哀願し、加根子の住所を記した紙片を渡した。勝也は紙片を引きさいた。銀座に夜がきた。勝也は立上った。仲間に三千円借りた。“何に使うんだ”“大阪へ行くんだ”勝也は札をふんだくると表へ飛出していった。

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作品データ

製作年
1958年
製作国
日本
初公開日
1958年12月14日
上映時間
80分
製作会社
大映東京


[c]キネマ旬報社