モデルと若様:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
モデルと若様
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モデルと若様

1947年5月2日公開、74分
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明治三十二年大晦日、慶応義塾の行った世紀送迎祭にヒントを得、アルトハイデルベルヒ型の学生映画を狙う依田義賢の脚本を、溝口健二門下で新興、南旺映画時代「流旅の人々」「南風交響樂」等を作った高木孝一が久々に監督する。撮影は「のんきな父さん」「猿飛佐助忍術千一夜」の竹野治夫。「地獄の顔」の水島道太郎と轟夕起子のコンビに、佐伯秀夫、星ひかる、三井秀男らが出演。

ストーリー

啓蒙義塾パレットクラブの学生たちはモデルのタア坊とクラブ員の青江清輝の郷里にスケッチ旅行に出かける。清輝は宮津の御領主の嗣子であったが古い因習のかせの中に育ってきたという清輝のしみじみした思い出を聞かされたタア坊は清輝に恋をするようになった。東京に帰って秋の展覧会への出品に一行は創意を凝らすが、タア坊をモデルにとの皆の運動を尻目に彼女は清輝のモデルになった。クラブ員一同もいつしか二人の愛情の深さを知り二人の結ばれる日のため大いに声援する。展覧会には一同の絵は全部入選したが、裸体画は風俗を乱すと警視庁から圧迫されたため清輝の絵は出品されない。これが新聞記事となり二人の間は曲解され清輝の郷里からは清輝を連れ戻そうとかかってくる。十九世紀も終ろうとする大晦日、啓蒙義塾では二十世紀を迎える「世紀送迎祭」が催される。清輝は家令の命をかけての説得で郷里へ帰らねばならなくなる。十九世紀最後の夜一八九九年十二月三十一日、十二時十五分前。三田山上の夜の闇に世紀送迎の歌声が流れる。涙ぐむタア坊の目に群集をかきわけて駆け戻って来る清輝の姿が映った。清輝は廃嫡され自由の身となって帰って来た。

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作品データ

製作年
1947年
製作国
日本
配給
松竹
初公開日
1947年5月2日
上映時間
74分
製作会社
松竹・京都


[c]キネマ旬報社