嫉妬(1949):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
嫉妬(1949)
嫉妬(1949)
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嫉妬(1949)

1949年1月11日公開、88分、コメディ
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製作「女」「肖像」の小倉武志、脚本「噂の男」「偉大なるX」「火の薔薇」の新藤兼人、監督の吉村公三郎、カメラの生方敏夫らはそれぞれ「安城家の舞踏会」「誘惑(1948)」「わが生涯のかがやける日」につぐ同じスタッフである。主演は「誘惑(1948)」「駒鳥夫人」の佐分利信、「受胎」「天の夕顔」(新東宝)「誰に恋せん」(大映)の高峰三枝子、「駒鳥夫人」「颱風圏の女」「青蛾」の宇佐美淳でそのほか「噂の男」の小宮令子「受胎」「追跡者」「武装警官隊」の幾野道子、「火の薔薇」の久慈行子、「秘密(1948)」「風の中の牝鶏」の文谷千代子「風の中の牝鶏」の三井弘次、「駒鳥夫人」の太田恭二、それに河村黎吉らが出演する。

ストーリー

東和化工会社の専務芹沢耕介は妻の敏子に対して全くの暴君であり、敏子は結婚以来七年、あたかも忠犬の如く耕介にかしづき、その表情は虐げられた一人の奴隷であった。敏子には引揚者の妹と伊豆の療養所に病気を養う復員の弟弘三があった。耕介は止むを得ず敏子の弟妹に金銭的な援助を与えていた。それだけになお更敏子は夫耕介に、息を殺したようにかしづくのだった。耕介はあるアパートにマユミというレビューガールを囲っていた。それだのに敏子に対しては全く独占的な態度で、一寸した敏子の動作にも疑いをもつ程の横暴であった。ある日敏子は療養所に弟弘三を訪ねそこで弟の戦友塚崎と一緒になった。新聞記者だという塚崎は明朗な青年で、久しぶりに敏子も娘のように明るかった。その夜療養所に一泊した敏子は翌朝塚崎と海岸へ自転車をとばした。明るい光の中で敏子は忘れていた自分自身をとりもどした様にさっそうとペダルを踏むのだった。だが家に帰ると又しても彼女は夫の奴れいとしてひっそりとかしづかねばならなかった。ある日その塚崎が訪れて次の日曜に又弘三の処へいこうとさそった。ちょうど帰宅した耕介は応接間で二人が話しているのを聞いてしまい、何の思慮もなく一途に妻を疑った。その翌日耕介が家を出たあと敏子は次の日曜に弘三を見舞うことをやめ、弘三への贈物を塚崎に託すべく新聞社を訪れた。だが一足先に出たはずの耕介は物かげにかくれて敏子のあとをつけ敏子が塚崎にあい銀座に出てお茶をのんで帰ったところをみてしまった。その夜しっとに狂った耕介は「お前はいつからあの男と関係してるんだ!」となじった。あまりのことばに敏子は半ばあきれ情なそうに夫をみつめるのだった。そうした敏子に耕介は狂人の様に乱暴をした。翌日耕介が帰宅すると敏子はいなかった。つくえの上には塚崎の発信で弘三の危トクを知らせる電報がのっていた。耕介はすく敏子のあとを追った。療養所ではひん死の弘三を見護る敏子と塚崎の姿があった。だが耕介の目にはただしっとの炎が燃えるばかりであった。そして無理矢理に敏子をつれ帰った。だがそのときには一足先に弘三の死を報ずる電報がついていた。敏子はワッと声をあげて泣きふした。--弘三の埋葬をすませて帰った敏子は、今こそはっきりと人間としての自由な生き方を思い夫に離婚を申出た。耕介はろうばいした。しかしすでに目ざめた敏子は離婚解消を哀願する耕介をつめたくみつめるのだった。数日後塚崎と明るい将来を誓う敏子の姿が新聞社のバルコニーにながめられた。

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作品データ

製作年
1949年
製作国
日本
配給
松竹
初公開日
1949年1月11日
上映時間
88分
製作会社
松竹大船
ジャンル
コメディ


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