黒い鳥:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
黒い鳥
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黒い鳥

1926年公開
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「マンダレイの道」「三人」「知られぬ人」と同じくロン・チャニー氏主演、トッド・ブラウニング氏監督というチェニー、ブラウニングの組合せに成った映画である。原作はブラウニング氏が自身書卸したもので、それをウォルデマー・ヤング氏が脚色した。主役チェニー氏を助けて「ミスター・ウー」「ミシガン小僧」のルネ・アドレー嬢と「マンダレイの道」のオーエン・ムーア氏とが出演するほか、「生娘二人入用」のドリス・ロイド嬢、アンディ・マクレナン氏、エリック・メイン氏、等も顔を見せている。

ストーリー

その名、世にも隠れもないロンドンはライムハウスに、仲間の通り名をブラック・バードという1人の男がいた。彼は悪事を働いていたが、いつもその痕跡を巧みに晦ましていたので未だに縛につかないのである。その頃彼の兄と自称する足の不自由な牧師がいて、ライムハウスの教会堂で貧民たちの渇仰の的となっていたが、この牧師こそ実は何を隠そうブラックバードが世を忍ぶ仮の姿であったとは誰一人として知らなかったのである。ある夜、金持たちからなる貧民視察団が唄い女フィフィの出ている寄席を見物に来た時、ブラックバードはフィフィの歓心を買うため、一行中の女から首飾を盗もうとした。が、その視察団に入込んでいたこれも腕利きのイングリシュ・エディはブラックバードを出し抜いてその首飾を盗みフィフィに与えその心を捕えた。出し抜かれたブラックバードは怒ってエディの部屋に忍び入り首飾を盗み出したが、その時は既にエディが女の愛をかち得、結婚するために牧師の許を訪れた後であった。牧師になっていたブラックバードはエディの正体をあばき、彼を警察の手に渡そうとしたが、首飾盗難事件は警察の出勤を見、エディの部屋は警察に包囲された。その警官の一人はこの部屋に潜伏していたブラックバードによって倒された。やがて捕らえられた悪党の一味ゴーストの自白によって警官はブラックバードの逮捕に向った。警官が踏み込んだ時は恰度ブラックバードが昔の情婦ポリーに諭されている時であった。彼は警官が来たので急いで牧師に変装しようとして脚を折り、終生の障害者となったが、これが計らず彼をして善心に立帰らしめる楔となったのあった。

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作品データ

原題
The Black Bird
製作年
1926年
製作国
アメリカ
初公開日
1926年
製作会社
エム・ジー・エム映画


[c]キネマ旬報社