鉄路の弾痕(1950・日本):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
鉄路の弾痕(1950・日本)
鉄路の弾痕(1950・日本)
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鉄路の弾痕(1950・日本)

1950年12月9日公開、261分
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製作は「ごろつき船」の辻久一、脚本は「三悪人と赤ん坊」の柳川真一、監督は、「虚無僧屋敷」の安田公義が当たっている。出演者は、「海峡の鮫」の岡譲二、「えり子とともに」の堀雄二、「偽れる盛装」の北河内妙子と小林桂樹、「鬼あざみ」の利根はる恵など。

ストーリー

貨物列車を襲う列車強盗事件が頻々と起こって、鉄道公安官室はとみに緊張を加え、ことに山本公安官がそのために殉職してからは、公安官にも武器を与えよという声が高くなった。室長矢部正人の弟信二は新しく任官したばかりであったが、何とかして事件解決の端緒をつかみたいとある夜駅構内を見回り中、貨物車から貨物を搬び出している怪しい一団を見つけてその一人と組打ちのあいだに相手のポケットをひきちぎり、手巾をうばっただけで逃がしてしまった。兄正人からは単独行動をいましめられたが、信二はその手巾を手がかりに犯人の追求を続けていた。貨物駅に近い中央市場の兼安の店に勤める香苗は、父が鉄道に勤務中列車ギャングで負傷して退職して以来一人で一家を支えていたが、仲良しだった元鉄道職員の松木が、株屋に転向して以来人間が変わったようなのを心配していた。松木は現職時代から、兼案や街のギャング荻野の一味の列車強盗の手先に使われていたのだった。その間にも信二は一人でこつこつと、手巾の出所を洗ったり、中央市場をとり巻くマーケット街をうろついたりして、犯人をつきとめるために努力していたが、その効果があって、女乗務車掌のいさ子から、それと同じ手巾を持っていた松木の手がかりを得たり、中央市場の兼安とその一味の動きが次第に明らかになって来た。そのため信二はマーケットのなかで荻野の手下に追いつめられ、それを救おうとした正人がかえって脚を刺されて負傷する事件もあったが、一味が大々的に貨物列車を襲う予定の直前に兼安を検挙したことから彼等の兇悪な計画はばれ、折しも公安官に武器支給の朗報もはいった。現場篠原駅付近に急停車した急行列車、貨物列車から切り離された無人機関車が爆薬をつんだ貨車を曳いてそれに向かってばく進して行く。その上には負傷した正人と荻野が対峙している。これを平行して追う公安官のトラックの上には信二の必死な顔も見えた。決死的な正人の働きで追突寸前に機関車は止められた。犯人はあげられ、鉄道公安官室にはよろこびの凱歌があがった。刑を終えて出て来る松木を待つという香苗の顔にも明るい影がさしていた。

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作品データ

製作年
1950年
製作国
日本
配給
大映
初公開日
1950年12月9日
上映時間
261分
製作会社
大映京都


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