雪割草(1951):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
雪割草(1951)
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雪割草(1951)

1951年3月24日公開、100分
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製作は「消防決死隊」の須田鐘太、脚本は「妻も恋す」の山崎謙太がジアーニ・フラーの原作より書いたもので、「どぶろくの辰(1949)」以来の田坂具隆監督の作品である。出演者は、四人切りという異例のキャストで、「絢爛たる殺人」の宇佐美諄、「消防決死隊」の三條美紀、「紅蝙蝠(1950)」の水戸光子、子役の伊庭輝夫など。

ストーリー

戸田勝彦の妻冴子は、出張中の夫が今日帰って来る予定なので、部屋を飾り、御馳走を作って待っていた。表のベルが鳴ったので急いで玄関に出て見ると、夫の姿はなく、五、六歳位の男の子が一人立っていた。そして手紙を差し出した。手紙は真島順子という女性からのもので、彼女と勝彦との間に出来た子供を、勝彦にも知らせず今日まで育てて来たが、子供をかかえて病弱となりこのままでは死ぬより以外ないので、子供を勝彦のもとへ送ると書いてあった。冴子は非常に驚いたが、一人で取り残されている子供は家へ入れてやるより仕方なかった。しかも夫からは都合で出張が一週間のびると電報があった。その一週間冴子はその正彦と名乗る男の子と一緒に暮らさなければならなかったが子供の可愛さは次第に冴子の心を解きほぐして行った。夫と自分の間に子供さえ出来れば幸福にかけるところはないといって用意した子供部屋や玩具や衣類も正彦に使わせてやった。しかし勝彦が帰宅したとき、冴子は夫の顔を見るとやはりその罪は許せないような気がした。空襲の混乱最中、お互いに助け合った男と女との心にもない過失であったと説明を聞いても心は仲々にとけなかった。しかし幼い正彦が、二人の不和を見て心を痛め、一人家を抜け出したと知ったとき冴子は初め自分の頑なさを悟り、勝彦と共に正彦を探しに駆け出すのだった。

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作品データ

原題
Primula Medesca
製作年
1951年
製作国
日本
配給
大映
初公開日
1951年3月24日
上映時間
100分
製作会社
大映東京


[c]キネマ旬報社