恋の阿蘭陀坂:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
恋の阿蘭陀坂
恋の阿蘭陀坂
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恋の阿蘭陀坂

1951年3月3日公開、78分
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「宮城広場」の箕浦甚吾の製作で、「暴夜物語」の松田昌一が脚本を描いている。監督は「蜘蛛の街」の鈴木英夫である。出演は、「偽れる盛装」の京マチ子に、相手役は「絢爛たる殺人」の菅原謙二が抜擢され、北河内妙子、千秋実、浦辺粂子などが助演している。

ストーリー

旅から旅へ巡業する桑島サーカスの花形千草は、故郷の長崎の阿蘭陀坂へ一度帰ってみたいという夢を持っていた。千草の恋人クラリネット吹きの辻は、元造船所を持っていた男で、港町へ来ると昔の夢を思い出した。一行はついにその長崎へやって来て、千草の母が外国人の妻として一生を終えたオランダ館の前で、辻は千草の母のためにクラリネットを吹いてやった。その辻を訪ねて妹の正子がやって来たことから、辻の身の上を知った千草は、辻の造船所再建の資金三十万円を、自分に気のあるサーカスの支配人森に作らせ、辻の甦生のかどでに贈った。しかし森の作った三十万円は桑島団長が死んだ猛獣の代わりを買うため団員一同の給料をさいて集めていた金であったので、森は千草に駆け落ちを迫ったがきき入れられないので一人姿を消した。桑島サーカスは巡業を続け、翌年再び長崎をおとずれた。辻に逢えることを楽しみにしていた千草の前にまた森が姿を現し、一緒に逃げてくれと迫った。そのため千草は森の拳銃でかえって彼を殺した。千草は一目辻に逢いたさに、約束のオランダ館へ走ったが辻は仲々やって来なかった。持っていた拳銃で千草は自殺を計ろうとしたとき、辻がかけつけて、森の傷の浅かったことをつげた。千草は喜びにふるえながら辻の胸にすがりついた。

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作品データ

製作年
1951年
製作国
日本
配給
大映
初公開日
1951年3月3日
上映時間
78分
製作会社
大映東京


[c]キネマ旬報社