グライド・イン・ブルー:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
グライド・イン・ブルー
グライド・イン・ブルー
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グライド・イン・ブルー

1974年1月5日公開
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ロックグループ”シカゴ”のプロデューサーであるジェームズ・ウィリアム・ガルシオの監督第1作。製作・音楽も担当している。原題のエレクトラ・グライドとは、世界的に知られるオートバイ・メーカー”ハーレー・ダビッドソン”の最新型の車名。脚本はロバート・ボリス、撮影はコンラッド・ホールが各々担当。出演はロバート・ブレーク、ビリー・グリーン・ブッシュ、ミッチェル・ライアン、ジャニーヌ・ライリー、エライシャ・クック、ロイヤル・ダノなど。

ストーリー

ジョン・ウィンターグリーン(ロバート・ブレーク)は、アリゾナの砂漠地帯を取り締まる白バイ警官だ。久しぶりに酒場の女ジョリーン(ジャニーヌ・ライリー)とベッドを共にし、今日は爽快な気持ちで職務についた。いつものように荒涼たる砂漠に伸びるハイウェイを巡回し始めたとき、同じ隊の友人デイビス(ビリー・グリーン・ブッシュ)にゆき当たった。彼は道路の脇で昼寝の最中だ。一介の白バイ警官ではあきたらず、殺人課の腕きき刑事になりあこがれのウエスタン・スーツを着込んで事件に挑みたいという夢を持つジョンに対し、デイビスには将来に対する夢がまるでない。あるのは最高級のオートバイ、エレクトラ・グライド・スペシャルを手に入れたいということだけだった。だが、ジョンの野望を充たしてくれるような事件のかけらさえ見あたらない、何もない砂漠がどこまでも続いているだけだった。そのとき、道路わきの草むらから老人が逃げ出した。捕まえてみると、老人はウイリー(エライシャ・クック)と名のり、友人が小屋で自殺していると喚き始めた。翌日、現場検証が行なわれ、ジョンは他殺だと主張したが、平凡な自殺事件として片づけられてしまった。不満を持ったジョンは、死体の解剖を要求してやめない。そのジョンの要求を腕ききと目されている初老のハーブ刑事(ミッチェル・ライアン)が聞き入れた。結果は他殺だった。ハーブ刑事はジョンの腕を見込んで、補佐として彼を自分のそばにつけた。ジョンは刑事に1歩近づけたこと、しかも完全無欠な尊敬すべき鬼刑事につけたことで、着実なる夢への第1歩をふみ出した、と感じた。翌日から2人の行動は開始された。聞き込みによれば殺された老人は最近ヒッピー仲間と親しくなってから金廻りがよくなったという。捜査線上に、老人とつき合っていたゼムロというヒッピーが浮かび上がってきた。ハーブ刑事の手荒で病的な尋問はジョンを驚かせた。その夜、2人はバーに立ち寄ったが、思わぬジョリーンの話でハーブが不能者であることをジョンは知った。ハーブ刑事は自分の弱みが握られたことに対し、病的な苛立ちを見せ、ジョンを元の白バイ警官の職務に戻してしまった。それは、人間としてのハーブに魅力を失ったジョンにしても同意のことであった。ある夜、ジョンはロックコンサートの警備に当たっていた。誰もいなくなった競技場、老人が1人で掃除をしていた。ほうきを持つ手は重そうで、その姿は孤独感に満ちていた。ジョンは事件の真相を掴んだような気がした。彼は1人暮らしのわびしい小屋にウイリーを尋ねた。ウイリーは告白した。只1人に友人がヒッピーたちに取られると思い殺してしまったことを…。次の日、ジョンは既に警官をやめてしまったデイビスの家を尋ねた。彼は自慢気にエレクトラ・グライド・スペシャルを見せた。だが、これをデイビスに買えるはずがない。ジョンは彼に忠告をしたが、聞き入れず逆に拳銃を向けた。その瞬間、デイビスはもんどり打った。ジョンは思わず銃を抜いて撃ってしまったのだ。彼には、ウイリーと同様、もう友達はいない。数日後、例によってジョンが道路わきで白バイを止めていると、怪しげな車が通過した。彼はすぐ追跡して車を止めたが、運転している男は、以前ジョンとデイビスが退屈をまぎらわすためにいやがらせをいた男だった。ジョンは取調べもせず行かせたが、彼が免許証を忘れたのに気づき、車のあとを追った。そのとき、突然車から銃弾が発射され、乗り手を失った白バイはすっ飛んだ。荒涼とした砂漠地帯にどこまでも真っすぐ伸びていくハイウェイ、その真只中にくずれるように倒れるジョンの姿があった。

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作品データ

原題
Electra Glide in Blue
製作年
1973年
製作国
アメリカ
配給
ユナイト映画
初公開日
1974年1月5日
製作会社
ジェームズ・W・ガルシオ=ルパート・ヒージー・プロ作品


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