石合戦:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
石合戦
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石合戦

1955年12月13日公開、91分
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故上司小剣の小説『天満宮』『石合戦』より松丸青史、吉田隆一、松山亜土の三人が脚色し、「和蘭囃子」の若杉光夫が監督、「最後の女達」の仲沢半次郎が撮影を担当した。主なる出演者は「獅子丸一平」の小沢栄、「人生とんぼ返り(1955)」の山田五十鈴、「花ひらく(1955)」の内藤武敏、「幼きものは訴える」の宇野重吉、新人高田敏江、東童の浜田光曠など。

ストーリー

村の中央を流れる猪名川を挟んで、二つの集落の子供たちは水泳場を奪い合い、そのたびに石合戦が起きた。多田神社の神職のひとり息子竹丸は気が弱く、いつも石運びの役ばかりやらされていた。だが、水泳も石投げも、病床の母鴻子には内緒であった。村では市町村合併の問題で県会議員の大野や有力者たちが、しきりに暗躍していたが、その大野が一本橋から突き落とされた。水泳ぎの邪魔になるので餓鬼大将の重太郎がやったことだが、大野はひどく腹を立てて、竹丸から重太郎の名前を聞き出した。それが原因で竹丸は子供たちからのけものにされてしまった。一方、大野はかねて目障りだった渡辺先生を、重太郎にかこつけて追い出しにかかっていた。渡辺先生は敢然と抵抗した。えびす屋の娘園子はそんな渡辺の態度に好意を寄せるのだった。その頃、鴻子の病状が悪化して大阪の病院に入院することになり、竹丸は淋しかった。鼻たれ小僧の勝男にそそのかされた竹丸は、遊んで貰いたいばかりに父の手文庫から百円盗みだすが、父は暗い神殿に竹丸を押しこめた。大野は重太郎一家を軒別(村八分)にし、子供たちの世界からのけものにされた重太郎は、石の集中攻撃をうけ重傷を負った。鴻子が死期の近いことを知って村に帰ったのは、校舎増築にからんで大野の贈収賄事件が発覚した頃のことである。鴻子は良人や竹丸に見守られながら死んだ。竹丸は神殿に駆け込んで「意地悪! 神様の意地悪!」とさけんだ。意気地なしの竹丸が、生まれて初めて腹の底から怒ったのだ。それからの竹丸は、見ちがえるような逞しい少年に変わっていった。竹丸の幸せは決して遠いことではあるまい。

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作品データ

原題
Children
製作年
1955年
製作国
日本
配給
日活
初公開日
1955年12月13日
上映時間
91分
製作会社
富士映画=劇団民芸


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