月よりの使者(1949):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
月よりの使者(1949)
月よりの使者(1949)
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月よりの使者(1949)

1949年2月1日公開、86分
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かつて無声映画時代に入江プロにおいて入江たか子、高田稔の主演によって製作された久米正雄原作の再映画化である。企画は「大島情話」につぐ清水龍之介、脚本は「虹を抱く処女」につぐ八田尚之、撮影は「千姫御殿(1948)」の武田千吉郎で、監督は「ぜったい愛して」につぐ新人加戸敏の第二回作品である。「夢よもういちど」につぐ上原謙「大島情話」につぐ花柳小菊「三十三の足跡」につぐ喜多川千鶴「天狗飛脚」につぐ相馬千恵子らが主演する。

ストーリー

高原の療養所である。患者戸塚、弘田、橋田などは「月よりの使者」とあだ名されるほど美しく気高い看護婦道子の献身的な看護の中に、静かに闘病生活を送っていた。近く退院して行く弘田が、ひそかに道子を愛していることを知った戸塚は、二人の為に一計を案じて白樺の林の中に、二人だけの時間を持たせた。弘田と道子は将来を固く誓ったが、そのころ弘田の病室に意外な待ち人が来ていた。それはかつて彼の許婚者であった弓子であった。封建的な親たちの一存から、一時許婚を解消したもののひたむきに弘田の愛を求めて五年間も待ち続けたという弓子の真情も知らず、弘田は弓子の来訪を迷惑気にけって、道子に対し「今夜十二時二十分駅まで来てくれ」と約束して病院を出た。迫る汽車の時間……そのころ、病院では橋田が死期を覚って多量の睡眠剤を飲んで、道子に手を取られながら死んで行った。かけつけた道子の眼の前に弘田の汽車は去って行った。そしてそれから幾とせ……生活の過労から病床に伏した道子は、保養を兼ねて湘南の別荘の派出看護婦として出張した。行った先の病人は今弘田と結婚している弓子であった。弓子は道子を知らなかった。道子に会った弘田は、当時の彼女の真情を初めて知り、長い心のわだかまりは一挙に解決したが、病床にあって、かつて夫の秘密の愛人が、道子であると覚った弓子は、二人の居ない部屋の中で、二人の新しい出発を祝しながら睡眠剤を服用して自らの生活を絶っていた。他殺か?自殺か?殺人容疑者として道子は裁きの庭に立ったが、遂に弓子が親友に贈ったフランス人形の縫い込みから遺書が発見されて、道子の疑いは晴れて、弘田と結ばれる。

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作品データ

製作年
1949年
製作国
日本
配給
大映
初公開日
1949年2月1日
上映時間
86分
製作会社
大映京都


[c]キネマ旬報社