極道の妻たち 危険な賭け:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
極道の妻たち 危険な賭け
極道の妻たち 危険な賭け
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極道の妻たち 危険な賭け

1996年6月1日公開、114分
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極道界の頂点を極めようとする女組長が、その野望を果たすために繰り広げる熾烈な抗争を描いたシリーズ第9弾。監督は「首領を殺った男」の中島貞夫。脚本を「藏」の高田宏治、撮影を「霧の子午線」の木村大作が担当している。主演は「霧の子午線」の岩下志麻と、シリーズの常連、かたせ梨乃。また「未来の想い出 Last_Christmas」の工藤静香が極妻役に初挑戦し、主題歌も歌った。

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ストーリー

日本の極道界の頂点に君臨した坂松組三代目組長が死んでから3年が過ぎ、その跡目を継ごうと名乗りをあげたのは、若頭の海原泰明と舎弟頭の佐渡拓磨のふたりだった。しかし、新興勢力の海原に比べ、バブルで弾けてしまった佐渡は各方面に借金などがあって分が悪い。佐渡は昔のよしみから、“北陸の女帝”の異名を持つ洲崎組組長の洲崎香矢に運動資金を提供して貰うことにした。香矢が佐渡側についたことで、香矢の亡夫の舎弟でありながら現在は海原派に身を置く神鳥組組長・神鳥亮平は、難しい立場に追いやられるだろうと胸騒ぎを覚える。そのころ、香矢を姐と慕っている神鳥の妻・静尾の弟の新が、2年の刑を終えて刑務所から出所した。香矢の家を訪れた新は香矢の愛娘・香織と出会い、お互い魅かれあうものを感じるが、素直でない性格のふたりは諍いを繰り返し、それはやがて洲崎組と神鳥組の小競り合いにまで発展してしまう。これにより、神鳥は海原の参謀・市元の指示で、佐渡とその後ろ盾の香矢を討つことを命ぜられる。香矢からの資金提供によりすっかり形勢を逆転させた佐渡は、香矢と兄弟の盃を交わして、さらに跡目に近づこうとしていたが、琵琶湖畔のホテルで行われた佐渡の激励会で、市元の送り込んだ刺客が佐渡を殺害し、会に出席していた香矢も神鳥に銃口を向けられた。もはやこれまでかと思ったその時、ようやく香織に自分の気持ちを打ち明けて結婚していた新が、義理の母である香矢の命を守ろうと、身をていしてそれを阻んだ。神鳥も義弟を撃つことはできず、市元の計画は失敗に終わって、神鳥は殺されてしまった。坂松組組長には入れ札の結果、海原が就任することになったが、海原は就任後まもなく、香矢の送った刺客・崎津によって殺され、その跡目に立とうともくろんだ市元も静尾によって殺害される。ところが、これは全て香矢の仕組んだ筋書き通りの展開だった。彼女は極道界の頂点を極めるという自らの野望のために、この危険な賭けにうって出たのだった。彼女を邪魔する者がいなくなった今、その野望は現実のものになろうとしていた。

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作品データ

製作年
1996年
製作国
日本
配給
東映
初公開日
1996年6月1日
上映時間
114分
製作会社
東映京都撮影所作品


[c]キネマ旬報社