母の誕生日:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
母の誕生日
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母の誕生日

1953年6月24日公開、38分
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「娘の晴着」でスター卜を切った萩原徳三監督の第二回作品。原作は女流作家中里、美川、小山共作のNHK連続ラジオ小説。脚色は「大学の龍虎」の津路嘉郎が担当している。出演者は「あっぱれ五人男」の千秋みつる、「その妹」の吉川満子、「夢みる人々」の細川俊夫、「真珠母」の桜むつ子など。

ストーリー

鎌倉海岸の有田病院は院長の歿後、廃業して避暑客に貸したりしていた。未亡人のさきは昔の華やかだった夢を捨てきれず、末娘の路子に医者の婿を見つけて病院を復活させたいと願っているが、体の弱い路子の縁談は何時も破談していた。路子は兄の恭介の友人、新聞記者の土井のすすめで、趣味のフランス人形を製作展覧会に出したところ特選となり、買い手がついたが手離そうとしなかった。花嫁衣裳を着てとつがない人形は、半ば結婚を諦めた路子の心でもあった。折も折、恭介が北海道の大学の助教授となって赴任する事となり、恭介はこの際病院を諦めて、家を売って皆で行こうというのに、さきは仕方なく同意した。愈々買手もついた。路子は土井に、お別れに特選の花嫁人形を贈った。その夜二人は海へ散歩に出た。土井は前に一度結婚した事があるし、路子の相手は医者でなければと路子を対象に考えた事はなかったが、人形を貰った時路子を愛しているのを感じ、求婚した。喜びのうちに二人の結婚がきまり、家を売った金の半分で、恭介夫妻が北海道に家を買い、残りで鎌倉に家を建てて、土井夫婦とさきが住む事となった。さきの誕生日の夜、住み馴れた家で最後のお祝いがあったが、さきは自分の夢を失ったのを忘れて、幸福であった。

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作品データ

製作年
1953年
製作国
日本
配給
松竹
初公開日
1953年6月24日
上映時間
38分
製作会社
松竹大船(中篇)映画


[c]キネマ旬報社