売春暴力団:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
売春暴力団
売春暴力団
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売春暴力団

1997年12月27日公開
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「大阪極道戦争 しのいだれ」「シャブ極道」に続く、山之内幸夫原作、細野辰興監督コンビの“関西極道三部作”の第3弾。ヤクザの組長の息子と腹違いの妹の、近親相姦的な屈折した愛情世界を描いている。脚本は熊谷達文と細野の共同。撮影を「明日なき街角」の佐光朗が担当している。主演は「タオの月」の永島敏行と、新人・川名莉子。

ストーリー

大阪の弱小ヤクザ生駒組の組長の息子・待田金太郎は、悪どいやり口で稼ぎまわり、女と見ればすぐに押し倒すどうしようもないヤクザだが、幼い頃から腹違いの妹・櫻子を溺愛しており、人のいい憎めない面も持っていた。櫻子もそんな破天荒な兄を、ともすると兄妹の感情を超えてしまうほど慕っている。ところがある日、櫻子は生駒組と対立する鳴海組の若頭・佐々木と出会い、ベッドをともにしてしまった。いつもは冷淡な佐々木も、櫻子には不思議と惹かれるものを感じる。やがて櫻子は、自分が兄から自由になるために生駒組を潰してくれと佐々木に頼んだ。数日後、シノギの大半を売春のあがりに頼っている生駒組が女を派遣しているデートクラブで、女を傷つけた客を生駒組の若い者が刺してしまうというトラブルが発生する。客は鳴海組の下っ端でシャブ中の男だったが、弱小の生駒組は逆に手打ち金を要求された。全ては佐々木の策略通りで、ついに組長の生駒がヒットマンに撃たれるという事件も発生し、事態は組同士の戦争へと発展しかける。櫻子が佐々木のもとに居ることを知った金太郎は逆上するが、全てが櫻子の兄への想いから始まっていることをようやく知らされ、愕然とした。金太郎は対決にのぞみ、佐々木に向かって発砲するが、佐々木は間一髪のところで命を取りとめる。櫻子に愛を告げるため約束の場所へ向かっていた金太郎は、その途中で張り込み中の刑事に逮捕されてしまった。面会に来た櫻子と、金太郎はガラス越しに愛の抱擁を交す。刑期を終え、金太郎は櫻子がいるはずの佐々木のもとへ向かうが、そこに櫻子の姿はなかった。金太郎と佐々木は、苦笑しながら櫻子のことを話し始める。

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作品データ

製作年
1997年
製作国
日本
配給
大映
初公開日
1997年12月27日
製作会社
大映


[c]キネマ旬報社