あこがれ美しく燃え:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
あこがれ美しく燃え
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あこがれ美しく燃え

1997年4月26日公開、130分、恋愛
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新任の美人教師と密通し、彼女の夫とも不思議な友情を育みながら、性と将来への不安の中に生きる中学生の姿を描くロマンス。監督・脚本・編集は「みじかくも美しく燃え」(63)で60年代スウェーデン映画界の旗手となったボー・ヴィーテルベリ。86年の『岩盤の上の蛇の道』(日本未公開)以来約10年ぶりに手掛けた本作でベルリン映画祭銀熊賞を受賞したが、97年5月に他界し、これが遺作となった。製作は「ペレ」などのデンマークの名プロデューサー、ペア・ホルスト。音楽にはヘンデルのアリア『リナルドより わが泣くままに』などが使用されている。主演は監督の実息ユーハン・ヴィーテルベリ。共演は舞台出身の人気女優マーリカ・ラーゲンクランツ、「マイライフ・アズ・ア・ドッグ」のトーマス・フォン・ブレムセンほか。

ストーリー

第二次大戦下の43年。中立国だったスウェーデンのマルメ。15歳のスティーグ(ユーハン・ヴィーテルリベ)のクラスに美しい美人の臨時教師ヴィオーラ(マーリカ・ラーゲンクランツ)が赴任してきた。思春期の彼はたちまち彼女に夢中になる。そんな彼のあこがれは水兵でボクサーの兄シッゲ(ビョーン・シェルマン)。ある日の放課後。スティーグは教壇に北欧大事典を返す時、手にしたそれでヴィオーラのふくらはぎに触れる。これがきっかけで意識し合うようになった二人。スティーグは彼女の自宅を訪ね、二人は愛し合った。下着は行商人であったヴィオーラの夫フランク(トーマス・フォン・ブレムセン)の目を盗んで彼らは逢瀬を続けるが、フランクはなぜかスティーグと鉢合わせしても彼をとがめない。そればかりか二人の間には奇妙な友情が芽生えた。フランクはスティーグに自分が昔浮気したせいで妻とは没交渉なのだとほのめかす。ヴィオーラもなぜかそんなフランクとは別れられないでいるという。商売もうまくいかず、酒に走るフランク。スティーグはヴィオーラから遠ざかるようになった。夏が近づいたある日。潜水艦に乗り込んでいた兄が戦死したと知らせが入る。動揺する家族をなぐさめようと必死になるスティーグ。彼が訪ねなくなって、ヴィオーラは荒れ始め、酒に走り、彼に迫る。スティーグはそんな彼女に別れを告げる。ヴィオーラはスティーグを落第させた。スティーグはフランクにとりなしを頼むが、彼は酒をあおるばかりだ。兄が乗っていた潜水艦が発見され、水兵たちの葬儀が行われた。スティーグは悲しみに沈む。終業式の日。遅れて現れたスティーグは列席している全生徒と父兄にも構わず、ヴィオーラの前でズボンのボタンを外すふりをしてみせて立ち去る。無人の教室に入った彼は、あの事典を持ち去るのだった。

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作品データ

原題
Lust och fagring stor
製作年
1995年
製作国
スウェーデン デンマーク
配給
フランス映画社
初公開日
1997年4月26日
上映時間
130分
製作会社
ペア・ホルスト・フィルム作品
ジャンル
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