リディキュール:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
リディキュール
リディキュール
-

リディキュール

1997年1月25日公開、102分
0
-
  • 上映館を探す
評価、レビューが削除されますがよろしいでしょうか?

フランス革命直前のヴェルサイユ宮殿を舞台に、宮廷貴族たちの過酷な権力闘争を描く、シニカルなコスチューム・ドラマ。「髪結いの亭主」「パトリス・ルコントの大喝采」のパトリス・ルコント監督初の時代物で、自身が執筆に参加していない脚本も初めて。製作は「パリ空港の人々」のジル・ルグランとフレデリック・ブリヨンのコンビに、「タンデム」「愛のめぐりあい」のフィリップ・カルカッソンヌが参加。脚本は「無秩序な少女」のレミ・ウォーターハウスで、本作のノヴェライゼーションも発表して小説家としてデビューしている。撮影は「アパートメント」のティエリー・アルボガスト。音楽は「ベルエポック」のアントワーヌ・デュアメル。華麗な宮廷の世界を再現する美術は「恋の邪魔者」以来ルコントの全作品を手掛けているイヴァン・モシオン。衣裳は「緑色の部屋」のクリスチャン・ガスク、18世紀のヨーロッパの宮廷ものではお馴染みのカツラなどメイクを担当したのは「ロスト・チルドレン」のジャン・ノレ。録音はポール・レーヌ、ジャン・グーディエ、ドミニク・アヌキャン。編集はジョエル・アッシュ。出演は「愛のめぐりあい」のファニー・アルダン、「とまどい」のシャルル・ベルリング、「タンゴ」に続きルコントと組んだジュディット・ゴードレシュ、「ヘカテ」のベルナール・ジロドー、ルコント映画の常連の「大喝采」のジャン・ロシュフォールと、現代フランス映画を代表する実力派が肩を並べる豪華キャスト。96年度カンヌ国際映画祭オープニング作品。

ストーリー

ドンブ地方の沼沢地の領主、ポンスリュドン(シャルル・ベルリング)は不潔で疫病の元凶である沼の干拓計画を陳情するため、ヴェルサイユへやってきた。彼は追剥に襲われ意識を失うが、ベルガルド侯爵(ジャン・ロシュフォール)に救われる。宮廷の過酷さを知り尽くしたベルガルドはポンスリュドンに無駄なことはやめて故郷に戻るように言うが、宮廷のサロンで、ポンスリュドンの卓越した機知に気づき、彼の後見人になる。宮廷の実力者バイヤック伯爵夫人(ファニー・アルダン)は機知に富んだ会話術の名手、愛人のヴィクール司教(ベルナール・ジロドー)と互角に渡り合ったこの青年に魅力を感じる。ベルガルドの娘マチルド(ジュディット・ゴードレシュ)は科学の研究に熱中し、その研究費を得るため年老いて裕福なモンタリエリ(ベルナール・デラン)と婚約している。ポンスリュドンと彼女は互いに魅かれあう。とあるサロンの即興詩のゲームで、ポンスリュドンはヴィクールとバイヤック夫人のイカサマを見抜くが、公にはしないと夫人に約束。バイヤック夫人の影の援助で、彼に国王への謁見がかなう。だがヴィルクールのために夫人は今度は彼を陥れようと画策、ポンスリュドンはその罠にはまって機知の競い合いで恥をかいてしまい、傷心のまま故郷ドンブに戻る。そこでは熱病にまた多くの農民が命を落としている。ヴィクールは国王の御前で神の存在を論証して喝采を浴びるが、その直後の機知に富んだ一言が王の不興を買ってしまう。失墜した愛人を見捨てたバイヤック夫人はポンスリュドンを呼び出す。夫人の新たな愛人になったポンスリュドンは、その助力でついに国王の取り巻きの一員になった。だがてっきり結婚したと思っていたマチルドが彼のために婚約を放棄していたことを知り、その心は複雑だ。彼は宮殿の大砲の技術改良を口にしたため、近衛砲兵隊の大佐(ジャック・ロマン)と決闘することになる。バイヤック夫人は彼を逃がすよう画策するが、ポンスリュドンは決闘に勝利したあと、マチルドと共に去った。夫人は復讐を誓い、田舎から来た成り上がり者のポンスリュドンを嫌う宮廷貴族たちと、秋の仮面舞踏界で彼を罠にはめる。公の場で面目を潰されたポンスリュドンは、こんな貴族たちの愚劣な行いの影でどれだけ民衆が苦しんでいるかを訴え、マチルドと共に宮廷を去った。数年後、1793年。革命で貴族たちは亡命を余義なくされた。ベルガルドはイギリスの貴族の家で家庭教師になる。その頃、フランスに残ったポンスリュドンとマチルド夫妻の尽力で、憲法制定会議はドンブの干拓工事を開始した。

映画レビュー

まだレビューはありません。
レビューを投稿してみませんか?

コラム・インタビュー・イベント

ニュース

作品データ

原題
Ridicule
製作年
1995年
製作国
フランス
配給
アルシネテラン配給(アルシネテラン=ポニー・キャニオン=TBS提供)
初公開日
1997年1月25日
上映時間
102分
製作会社
エピテート=シネア=フランス第3チャンネル映画作品


[c]キネマ旬報社