ゲット・オン・ザ・バス:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
ゲット・オン・ザ・バス
ゲット・オン・ザ・バス
-

ゲット・オン・ザ・バス

1998年3月14日公開、121分
0
-
  • 上映館を探す
評価、レビューが削除されますがよろしいでしょうか?

1995年10月16日、ネイション・オブ・イスラムの指導者ルイス・ファラカン師の呼びかけによって全米の黒人男性たち約150万人が首都ワシントンに集まりデモ行進をしたミリオン・マン・マーチを題材に、行進に参加するための長距離バスに乗り合わせた男たちの姿を描くドラマ。監督・製作総指揮は「ガール6」のスパイク・リー。製作は「デスペラード」のビル・ボーデン、TV界で活躍するルーベン・キャノン、「ブラックアウト」のバリー・ローゼンブッシュ。撮影は「堕ちた恋人たちへ」のエリオット・デイヴィス。音楽はテレンス・ブランチャード。美術は「クロッカーズ」「ガール6」に続いてリーとコンビを組むイナ・メイヒュー。編集はリアンダー・T・セイルズ。衣裳はサンドラ・ヘルナンデス。なお、本作はダニー・グローヴァー、ウィル・スミス、ウェズリー・スナイプスなどハリウッドスターをはじめ各界の有名人15人が資金提供をしている。出演は「ミミック」のチャールズ・S・ダットン、「ラブリー・オールドメン」のオシー・デイヴィス、「評決のとき」のトマス・ジェファーソン・バード、「ストレンジ・デイズ」のヒル・ハーパー、『ホミサイド』はじめTV界で活躍するアンドレ・ブラウアー、マルチタレントとして知られるリチャード・ベルザーほか。

配信で観る

ストーリー

95年10月14日。2日後に首都ワシントンで行われるミリオン・マン・マーチ(百万人の行進)に参加するためのツアーバスがロサンジェルスを出発した。しかしバスに乗り込んだ様々な階層・出自の12人の黒人男性たちの間には小さな諍いや反目が堪えない。エヴァン(トマス・ジェファーソン・バード)は裁判所の命令に従い実の息子と手錠で繋がれたままの旅だし、駆け出しの俳優フリップ(アンドレ・ブラウアー)は虚栄心だけはひとり前で、破局を迎えつつあるゲイのカップルを露骨に差別する。映画学校の学生エグゼビア(ヒル・ハーパー)はそんな車中の混沌をビデオカメラにおさめていく。ベテラン添乗員のジョージ(チャールズ・S・ダットン)はそんな乗客たちをうまくまとめあげ、乗客達の中で最高齢のジェレマイ(オシー・デイヴィス)は後ろの席で静かに微笑んでそんな彼らを見つめていた。しかしマーチに参加できるのは黒人男性だけ。男だけが連帯しても運動は成功しないとハイウェイの休憩所で知りあった女の子たちに言われることもあった。道中でバスがエンストし、替りのバスと運転手がやって来た。新しい運転手はユダヤ人のリック(リチャード・ベルザー)。車内の差別・被差別の構図はますます複雑になっていき、乗客たちのプレッシャーに耐えられなくなった彼は結局途中でバスを降りる。まだまだ連帯とまではいかなかったが、ジョージとエヴァンが交代で運転してやっとワシントンに着く頃には乗客たちはお互いの差異を認めながら交流するようになってきていた。エヴァンもやっと息子との関係を回復しつつあった。しかし行進を前にしてジェレマイが心臓発作で倒れる。失業して今まで築き上げてきたものを全て失った彼は死ぬ覚悟で今回の行進に臨んでいた。キング牧師の演説で有名な63年のワシントン大行進に参加しなかったことを彼は心底悔やんでいたのだ。ジェレマイからその話を聞いていたエグゼビアは行進に参加せずに病院で待機する。エヴァン親子やジョージたちも一緒だ。結局他の乗客達もジェレマイが心配で途中で引き返してきたのだが、彼は間もなく息を引き取る。唯一の遺品であるアフリカの太鼓の中からジョージは一枚のメモを見つける。それはジェレマイがマーチに参加した時にみんなの前で読み上げるはずの祈りの言葉だった。一行はリンカーン像の前でその祈りの言葉をしっかりと胸に刻む。彼らが去った後に残されていたのはエヴァンの息子がはめさせられていた手錠だった。

映画レビュー

まだレビューはありません。
レビューを投稿してみませんか?

コラム・インタビュー・イベント

ニュース

作品データ

原題
Get on the Bus
製作年
1996年
製作国
アメリカ
配給
アップリンク
初公開日
1998年3月14日
上映時間
121分
製作会社
コロムビア映画作品


[c]キネマ旬報社