メリーに首ったけ|MOVIE WALKER PRESS
MENU

メリーに首ったけ

1999年1月30日公開,119分
  • 上映館を探す

動画配信

評価、レビューが削除されますがよろしいでしょうか?

とびきりキュートな美女に片想いを続ける純情男と彼女につきまとう男たちの狂騒劇を、ナンセンスでお下品なギャグ満載で描いたコメディ。監督・製作総指揮は「ジム・キャリーはMr.ダマー」「キングピン ストライクヘの道」のピーターとボビーのファレリー兄弟。脚本はエド・デクター、ジョン・J・ストラウスの原案を基に二人とファレリー兄弟が共同で執筆。製作はフランク・ベター、マイケル・スタインバーグ、チャールズ・B・ウェスラー、ブラッドリー・トーマス。撮影のマーク・アーウィン、ヴイジュアル・コンサルタントのシドニー・J・バーソロミュー、編集のクリストファー・グリーンバリー、衣裳のメアリー・ゾフレス(「ビッグ・リボウスキ」)は兄弟の前2作に続く参加。音楽は「キングピン」に続いて起用された異色ロッカーのジョナサン・リッチマンで、狂言回し的に本編にも登場。音楽監修はハッピー・ウォルターズ、トム・ウルフ。出演は「普通じゃない」のキャメロン・ディアス、「ケーブルガイ」(監督として)「アメリカの災難」のベン・スティラー、「イン&アウト」のマット・ディロン、「キングピン」のクリス・エリオットとリン・シェイ、「マウス・ハント」のリー・エヴァンズ、「ディープ・インパクト」のW・アール・ブラウン、「野獣教師」のキース・デイヴィッドほか。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

ロードアイランド。作家志望のテッド(ベン・スティラー)は高校時代以来13年間、皆の憧れの的だったメアリー(キャメロン・ディアス)のことが忘れられないでいる純情男。メアリーの知的障害の弟ウォーレン(W・アール・ブラウン)がいじめられているのを助けたことで彼女から卒業パーティに誘われたのはいいが、迎えに行った先の彼女の家でなんと大事なナニをジッパーにはさんでしまうという大失態を演じたのだった。そんな過去もなんのその、彼女へのつきせぬ想いから、テッドは友人ドム(クリス・エリオット)の紹介で保険調査員ヒーリー(マット・ディロン)をメアリーが現在住むマイアミに派遣、彼女の身辺を探ってもらうことに。整形外科医になり、かつてと変わらぬキュートさで一人暮らしをエンジョイしているらしいメアリー。ヒーリーはそんな彼女に一目ぼれ、テッドには彼女が子持ちのデブ女になったと嘘の報告をする。ヒーリーは建築家と偽り、メアリーの隣に住む未亡人マグダ(リン・シェイ)のご機嫌とりまでしてあの手この手でメアリーに言い寄る。さて一方ヒーリーの報告が信じられないテッドはついに自らマイアミに赴き、メアリーと再会。だが、メアリーの周囲はストーカーだらけなのが発覚。ヒーリーの正体は殺人鬼だと嘘八百を並べていたのが両足が不自由な建築家を装った実はピザボーイのタッカー(リー・エヴァンス)。恋の攻防戦の果てになんとか念願の交際を始めることができたテッドだが、メアリーを調べるためにヒーリーを雇ったことが何者かに密告されてしまう。チクったのはなんとドム。実は彼はメアリーの高校時代の恋人だったのだが、ストーカー行為で告発され彼女の身辺には近づけない身だったのだ。メアリーの前に集合してにらみあうドム、ヒーリー、タッカー。そこにテッドがメアリーが最近まで交際していた“理想の男性”ブレット(ブレット・ファーブル)を連れてくる。「彼こそがメアリーと結婚すべきだ」と言い放って家を出たテッド。そんなテッドの真心に打たれたメアリーは彼を追いかけ、二人は晴れてキスを交わすのだった。

作品データ

原題
There's Something about Mary
製作年
1998年
製作国
アメリカ
配給
20世紀フォックス映画
上映時間
119分

[c]キネマ旬報社

  • rikoriko2255

    やまひで

    3.0
    2009/3/9

     風邪で丁度床に臥せっていた時であった。テレビのチャンネルを徒然なるままに回していると、偶然に始まった映画があった。本作品である。しかし、最初の五分間を見て、僕は思った。「おお、失敗!これは下りもしないアメリカン・ティーニー・ハイスクール・コメディーだ。」しかし、チャンネルを他に回すのも面倒だとも怠惰に思い、惰性で続けて見ていると、主人公のテッドがある私立探偵を雇うというところから、ストーリーに「味」が出てきた。その私立探偵、黒髪をウェーブをかけて撫で付けている。顔のプロフィールは少々顎が突き出ている感じ、鼻の下に口髭があり、それが左右に細くピンと伸びており、先が尖っている。何かスペイン系の色男の感じを与えるのであるが、要するに、厭らしいのである。この厭らしさは、本作品のこれまでに出てきた下品なギャグに対応するものであるが、その下品さは誇張されながらも、しかし、下劣に完全に堕することなく、下品と下劣の間の危ない笑いの綱渡りをやってのけている。
     では、この、単純なラブ・コメディーを上手い役作りの魅力でその質を引き上げている役者とは、誰かと言うと、それは、あのMatt Dillonである。本作の出る15年前に巨匠F.F.コッポラが撮った作品に『ランブル・フィッシュ』というのがある。この、赤い闘魚ランブル・フィッシュ以外は白黒で撮った作品で、Dillonは、粗野でナイーブな、しかし何処かに傷つきやすさを抱えたチンピラ青年を好演していた。あの時の若い役者が、今度はこんな役をこなせるようになって出演していることに暖かい声援を送りたい気持ちが見ていて思わず湧き上がる。
     ハイスクール時代に知り合ったメアリーを13年経っっても未だ忘れられない、少々偏執狂的だが、純情ではある主人公のテッド。テッドは、友達ドムの薦めで私立探偵パット・ヒーリーを雇う。ヒーリーにメアリーを探し出してもらいたいのである。そのヒーリーは意外と問題なく意中の人メアリーを探し出すが、この厭らしいヒーリーもまた、メアリーに一目惚れする。みんなが皆メアリーに夢中になるのである。こうして、ここからが本作の一番いい所となって盛り上がっていき、殆どドタバタ喜劇に限りなく接近するのであるが、その山場は何と言っても、犬の出てくる場面である。その犬の所有者は、メアリーが住んでいるアパートの隣りの住人で、ガンクロ気味の中年の未亡人。彼女がどういう訳かメアリーの側を固めており、メアリーに言い寄るためにはまずはこの未亡人を攻略しなければならず、その前門にその飼い犬が陣取っているという関係である。という訳で、ヒーリーはまずはこの犬を手馴づける必要がある。そのためには、そこは職業柄、その方法を心得ているヒーリー、犬に安定剤を喰わせて、ワンともすんとも言えない状態にしてしまう。動物愛護協会の人が見たら、抗議行動を起こしかねないシーンが、ヒーリーがメアリーのアパートを初めて訪れた時に連続する。が、ここは、犬嫌いの人には胸のスカッとする場面でもある。(本作のポスターをよくよくご覧になれば、メアリーの脇にいるお犬様が全身ギブスに固められているのがお分かりになると存じます。因みに、犬嫌いの人にお奨めの作品としては本作の他に、『ワンダとダイヤと優しい奴ら』と1973年制作、V.プライス主演のカルト作品『Theatre of Blood』があるので、ご参考まで!)
     終盤は、メアリーに言い寄っているのが、テッドとパット・ヒーリーだけではなく、テッドの友達を装っている、実はストーカーでメアリーにこびりついているドム、実はピザ配達人で、メアリーの前では彼女の気を引こうと足の不自由な真似をし、ヒーリー同様建築家を装っているタッカー、そして、アメ・フトのスターでメアリーの元婚約者で「理想の男性」ブレットらが次から次へと登場、ストーリーはそのクライマックスへと上昇する。
     すると、本作、突然調子が変わって恋愛純情ものに逆展開するのは、やはりファレリー監督兄弟の性格と生まれのいい所を明かしていると言えば言えるのかもしれない。尚、エンド・ロールは、DVDなんかについている所謂「メーキング・オヴ」の感じで、これでこの映画が内輪のギャグで面白く可笑しく撮影されているのが観衆にも分かるという趣向で、気が利いているエンディングである。

    続きを読む + 閉じる -
    ネタバレあり
    違反報告