エネミー・オブ・アメリカ|MOVIE WALKER PRESS
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エネミー・オブ・アメリカ

1999年4月17日公開,132分
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プライバシーを知らぬ間に侵害され追われる身となったひとりの男の苦闘を措くサスペンス。監督は「クリムゾン・タイド」「ザ・ファン」のトニー・スコット。脚本は「ハーヴェスト」のデイヴィッド・マルコーニ。製作は「アルマケドン」のジェリー・ブラッカイマー。製作総指揮は「アルマゲドン」のチャド・オーメン、「ザ・ファン」のジェームズ・W.スコッチドポール、「めぐり逢い」のアンドリュー・Z・デイヴィス。撮影は「GIジェーン」の西海岸ユニット部分の撮影を務めたダン・ミンデル。音楽は「アルマゲドン」のトレバー・ラビンと「アンツ」のハリー・グレッグソン=ウィリアムズ。美術は「トゥルー・ロマンス」のベンジャミン・フェルナンデス。衣裳は「Xファイル ザ・ムービー」のマーリン・スチュワート。出演は「メン・イン・ブラック」のウィル・スミス、「クリムゾン・タイド」「バードケージ」のジーン・ハックマン、「クロスゲージ」のジョン・ヴォイト、「ザ・エージェント」のレジーナ・キング、「エンゼルハート」のリサ・ボネット、「自由な女神たち」のガブリエル・バーン、「ガタカ」のローレン・ディーン、「ナイトウォッチ」のシェイク・ビジーほか。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

ディーン(ウィル・スミス)は腕のいい弁護士。妻カーラ(レジーナ・キング)と息子エリック(ジャッシャ・ワシントン)とともに成功した人生を歩んでいた。ところが、ある日、偶然大学時代の同級生から暗殺の現場が映ったビデオテープを受け取ってしまう。テープの中身は、国家安全保障局=NSAに出向中の行政官レイノルズ(ジョン・ヴォイト)がテロ防止法案を巡って対立する下院議員を謀殺している場面だった。なにも気づかないまま、NSAから追われるディーン。巨大な管理システムを持つNSAは、ディーンのプライバシーを暴き、失職にまで追いつめる。情報屋のブリル(ジーン・ハックマン)に助けを求めたディーンだが、身体中につけられた追跡装置や盗聴器を指摘され、ブリルに避けられる。だが、仕事仲間のレイチェル(リサ・ボネット)をNSAに殺されたディーンは再びブリルと接触し、共にNSAと戦う決意をする。元NSA通信員だったブリルは敵と同じ手口でレイノルズに揺さ振りをかける。しかし、作戦は失敗。二人は捕らえられてしまう。機転を効かせたディーンは「テープは別の場所にある」と嘘を言いレイノルズをFBIが監視するマフィアの店へ誘う。マフィアと揉めたレイノルズは銃撃戦の末、死亡。ほかの職員もFBIに捕らえられる。騒ぎの中、ひっそりと姿を消すブリル。騒ぎが収まったころ、ディーンが居間でくつろいでいると、ふいにテレビにバカンスを楽しむブリルの映像が転送されてくる。それはブリルからデイーンヘの最後の挨拶だった。

作品データ

原題
Enemy of The State
製作年
1998年
製作国
アメリカ
配給
ブエナ ビスタ インターナショナル ジャパン
上映時間
132分

[c]キネマ旬報社

  • rikoriko2255

    お水汲み当番

    5.0
    2020/7/29

    NSAによる個人のプライバシーへの侵害の酷さは、2013年の初夏に、NSAハワイ支局の責任者による内部告発によって、ようやく一般にも知られるようになりました。

    プライバシーに鋭敏な人なら、アメリカとの国際電話の通話はすべてNSAが盗聴していることを知っているはずです。
    しかし日本国内の電話の会話も、一旦グアム島に光ケーブルを陸揚げし、そこから再び日本の目的地につなげるという運用を行っており、ここで盗聴されています。

    アメリカに言わせると、それは「外国と米国(グアム)間の通話」だから、盗聴は「合法的」だ、というわけなのですが……。

    それはともかく、今から15年も前に作られた映画ですが、渾身の力を込めてNSAという化け物を告発したのがこの作品です。

    映画は、NSAのエージェントによって個人情報保護派の国会議員が暗殺され、それがこの国に無数に仕掛けられている無人カメラの一つに撮影されていたところから始まります。

    NSAエージェントが言い放つ言葉「国民にプライバシーなんて必要ない。頭の中だけに存在すればそれで十分だ」など、この映画は名言の宝庫でもあります。

    最初から最後まで警鐘を鳴らしっ放しの映画ですが、エンターテイメントとしても最高級なので、何度観ても飽きません。

    エンディングでCNNの番組「ラリー・キング・ライブ」が登場し、ラリー・キング本人がこう言います。
    「いったいプライバシーと国家権力の間のどこに線を引くべきなのか。少なくともお前ら(国家権力)には、我が家に立ち入る権利はない」

    このような強い主張を実名で行うことが許されていた時代が、わずか15年前にはアメリカにも存在していたのですね。

    映画が警鐘を鳴らしていたプライバシー侵害のありとあらゆる手段と手口と「特に、法構成」とが、911テロを契機として、今ではすべて現実のものと化してしまったことに、驚愕しました。

    補足ですが、この映画のNSAの悪役が、劇中で、誕生日=9月11日とされているんです。
    911テロが起きる3年前に作られた映画なのですが、この暗合。

    愕然となりました。

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