老親|MOVIE WALKER PRESS
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老親

2005年7月16日公開,112分
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NHK連続テレビ小説「天うらら」の原案としても知られる小説を映画化。年老いた親や舅の世話に奔走する女性の姿をとおして、介護問題を真摯に見つめる人間ドラマだ。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

夫の父の介護を7年間もひとりで任され、憤りを覚えた主婦・成子は離婚。新しい人生を歩み出すが、ある日、もはや他人となった元舅が訪れ、奇妙な共同生活が始まる。

作品データ

原題
Rohsin
製作年
2000年
製作国
日本
配給
パオ=「老親」製作委員会
上映時間
112分

[c]キネマ旬報社

  • rikoriko2255

    みく

    3.0
    2007/3/11

    主人公・成子の夫・信重は、成子が看病している実父が末期ガンで長く亡いことを知りながら、健康だが身の回りのことが自分で出来ない舅の世話をさせるために実家の奈良に同居させる。自分は仕事があると一人東京へ残るような最低な夫だ(家政婦雇えよ)。
    息子・喜生も介護には手を貸さず、むしろ介護する成子と娘・聡子より祖父の味方をして母の気持ちを逆撫し、就職して一人東京に戻ってしまう(子育て失敗してるぞ!)。

    7年間たち、ようやく関西に転勤が決まった夫は「これからはあなたが世話をしてください」と離婚を切り出される。
    「僕が何をしたっていうんだ!」と夫は叫ぶ。
    だが「何もしなかった。だから別れてくれ」と返されると夫は言い返せない。

    離婚した主人公は東京に戻り、長女と生活を始める。原稿を出版社に持ち込むものの、なかなか仕事は入ってこず、パートをしながらの生活だが、なんとかなるとへこたれない(すごすぎます)。
    そんなとき、義父が実子の世話に耐えられず、他人になったはずの成子の元へ転がりこんでくる。
    どうしても帰るのが嫌だと動こうとしない彼に、自分のことを自分ですることを条件に同居を認めることになる。
    最初は失敗ばかりだが、やがて義父は家のことを何でもこなせるようになり、老人福祉についての本を出し、精力的に働く元嫁のマネージャー的存在になる。
    しかし、そんな時義父が倒れる。
    寝たきりになった父を、息子はようやく迎えにやってくるのだ。

    舅は嫁との暮らしのなかで成長したが、舅が倒れて緊急入院したときににさえ、付き添いもどころか、慌てて駆けつけることもしない元夫と長男には呆れるほかない。
    信重より、意地悪ばあさんだった舅の実妹の方がずっと舅を心配していたし、優しい人だったと思う。
    結局、信重は実の父親に無関心なのだ。
    祖父のお気に入りを自負していた長男が、祖父の臨終の際、「見ず知らずの方」と呼ばれ、「東京にいる親切な女性二人」への感謝の言葉を託されるシーンは、いいとこ取りだけしてもダメなんだよ、ざまーみろ!という気持ちになる。

    しかし、この夫と息子はごく一般的な人間で、悪い人ではない。
    それが困った現実をなにより如実に映し出していると思う。

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    ネタバレあり
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