孤児:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
孤児
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孤児

1949年11月公開
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浮浪少年救済に一生を捧げた神父ダンの業績を映画化したもので、ウィリアム・ランキンがストーリーを書き、マーティン・ラッキンとフランク・デイヴィスか協力脚色し、「汚名」その他の撮影者であったテッド・テツラフが監督し、ジョージ・E・ディスカントが撮影した1948年作品。主演は「支那ランプの石油」「犯非都市」のバット・オブライエンで、「接吻売ります」「旋風大尉」のダリル・ヒックマン、新顔の3枚目チャールズ・ケンパー、「聖メリイの鐘」のユーナ・オコナー、「小麦は緑」のアーサー・シールズ、ハリイ・シャノン、アンナ・O・ニルスン等が助演している。

ストーリー

1905年。セント・ルイスのある教会の神父ビーター・ダンは、家なしの新聞売子ジミー他2人の少年が、肺炎になりかかっているのを救い、姉のケイトが嫁しているエメット・マルヴィの家で、親切に介抱し命を助けてやった。この事でダン神父は浮浪少年達にホールを与えてやろうと思い立ち、大司教の許可を得たが、資金がない。弁護士のリイの応援で古い空家を借り、ともかくも10人足らずの少年を収容する。金満家のオドンネルの子馬馬車を盗もうとしたマット・ディヴィスが警官に捕らえられたのを、神父は助けてやり、オドンネル氏から馬車ももらった。少年の家には向かいの親切なオルーク小母さんが炊事係に来てくれて、次第に住み心地が良くなった。オドンネル氏は少年達が売っている新聞の商売敵の新聞の家主だったので、神父は暴力行為に出た敵方を反省させるため、オドンネル氏に頼んで家を貸さぬと威かしてもらった。マットは自分のやり過ぎが原因で、仲好しのジミイに大怪我をさせて逃げ出し、出獄して帰った父親の悪威化を恐れて、マットに迎えに行ったが、父親怖さにマットは少年の家には行かない。神父はオドンネル等の出資で少年の家を移転し、百人余りの浮浪少年を世話するようになったが、マットが美服を着て金使いが荒いのを見ると、父親の悪威化がいよいよ現れたと心痛した。しかしマットを強制収容することは出来ない。気にしながら過ごすうち、ある夜マットが逃げ込んで来た。盗みに入って警官に追われたというので、神父はマットを引き渡そうとした。マットはピストルを構えた。警官は寄って来る。恐怖におびえたマットには警官が怖い父親の顔に見えた。夢中で引金を引くと警官は即死であった。マットは警官殺しの罪で絞首刑を宣告された。神父は州知事に特赦を請うたが、情状酌量の余地なき警官殺しなので、知事も神父の気持ちに同情しながらどうすることも出来なかった。神父ダンは自責の念にしばらくは仕事も手につかなかったが、彼を頼りにし父のように慕っている少年達のために献身すべく覚悟を新たにし、生涯この事業に送ったのである。

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作品データ

原題
The Fighting Father Dunne
製作年
1948年
製作国
アメリカ
初公開日
1949年11月
製作会社
RKOラジオ映画


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