拳の王者:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
拳の王者
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拳の王者

1930年公開
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「極楽島満員」「スウィーティー」のジャック・オーキー氏のスター昇進第一回主演映画で、オクタヴァス・ロイ・コーエン氏原作の物語に基いてジョセフ・J・マンキーウィッツ氏が書改めて台詞を付け、「勇者ならでは」「砂丘を越えて」のアグネス・ブランド・リー女史が台本をものし、「快走王」「レヴュー結婚」のエドワード・サザーランド氏が監督し「快走王」「高等恋愛術」のアレン・G・シーグラー氏が撮影したものである。助演者は「ヴァージニアン(1929)」「勇者ならでは」のメアリー・ブライアン嬢、「極楽島満員」「高等恋愛術」のスキーツ・ギャラガー氏、「ギャング・ワー」「處女の唇」のオリーヴ・ボーデン嬢、「ココナッツ」のシリル・リング氏、チャールズ・セロン氏、E・H・カルヴァート氏等である。

ストーリー

拳闘家のマーコ・パーキンスは自分の仕事に一生懸命になることがあまりないので、選手権を獲得することは出来そうもなかった。彼がイヤという程撲つのは何時も、拳闘競技場の床を自分の顎で撲つのにきまっていた。例によって一敗地に汚れたパーキンスはマネジャーのチック・ハサウェイと共に故郷クレアモントに帰った。パーキンスの隣に住むシンシア・ブラウンという娘はパーキンスに想いを寄せ、切りにその事を相手に知らせようと試みた。しかしパーキンスは此の故郷の町の社交界のクインたるグローリア・ストーントンという自惚れの強い令嬢だけしか女だとは思わなかったのである。グローリアは笑い物にするためにパーキンスに気があるような素振を見せた。ところが反対にパーキンスがグローリアとそのお取巻き連を笑う機会が来た。それはクレアモントの社交界の面々が組織しているポーロ・チームには立派な馬はあったが立派な選手が1人もなかったからである。そして軍隊で習い覚えたポーロ・ゲームの美技をパーキンスが見せた時連中はアッと驚いた。驚いた彼等は試合が近づいている際だったのでパーキンスとハサウェイとをクラブ員にしてやった。有頂天になったパーキンスは益々グローリアにのぼせて歌を捧げたりして機嫌をとった。そして相変わらずシンシアには妹に対するような態度で接した。ポーロ試合の前晩グローリアはパーキンスに結婚を申込むなら今だということを知らせたので、悦び勇んだ彼が結婚申込みをするとグローリアはお取巻き連と聲を合せて笑い転げるのだった。パーキンスは始めて自分の愚かさを悟った。クラブで働いているシンシアは憤慨してグローリアを面罵したので直ちに彼女は馘になった。パーキンスは卑怯者と言われたくないばかりに翌日の試合に出場してクレアモントを勝たしてやった。そしてグローリア等に思い切り啖呵をきって溜飲をさげた彼はシンシアこそ愛すべき唯一人と悟って再会を約して拳闘選手権試合に赴いた。試合は彼に不利だった。パーキンスは相手に靴の紐が解けてると言って油断させ、ノックアウトしてしまった。

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作品データ

原題
The Social Lion
製作年
1930年
製作国
アメリカ
配給
パラマウント支社輸入
初公開日
1930年
製作会社
パラマウント映画


[c]キネマ旬報社