明日の太陽:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
明日の太陽
明日の太陽
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明日の太陽

1933年公開
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「散り行く花」「令嬢殺人事件」のクラレンス・ブラウンが監督した映画で、「グランド・ホテル」「戦く幻影」のライオネル・バリモアと「僕の自叙伝」「散り行く花」のリュイス・ストーンが共演するもの。C・L・アンソニイ原作の舞台劇に基づいて「笑う罪人」「巴里の魔人」のベス・メレディスがH・M・ハーウッドと共同して脚本を書き、「雨」「散り行く花」のオリヴァー・マーシュが撮影した。助演者は「婦人に御給仕」のベニタ・ヒューム折びエリザベス・アラン、「蒼白いまぶた」のフリップス・ホームス及びダグラス・ウォルトン・ドリス・ロイド、ハリウェル・ホップス等。

ストーリー

サービス商会はロンドンでデパートメント・ストアを開業して以来200年も経て、最も信用の厚い老舗である。当主デイブリエルは1男1女を設けた妻と死別し、後妻に若いイソベルを迎えている。イソベルは金と地位が欲しさに結婚したので、夫に対しては誠実な愛を持たず、秘かにある男と関係しているがゲイブリエルは一途にイソベルを愛して眼が眩んでいる。娘のカロラインは継母の秘密を知っているが、老いた父に幻滅を感じさせるのに忍びず、イソベルの不実を憎みながら傍観しているより他になかった。家庭の不穏にも似て、サービス商会も世界的不況の影響を受けて業績上がらず、重役たちの緊縮策にゲイブリエルも同意の止むなきに至り、多くの店員を馘首した。その中には勤続40年のベントン老人もいた。が店員の馘首くらいで不況は好転せず、サービスはついに家産もほとんど店の方につぎこんでしまって無一文の状態だった。それを知るやイソベルは夫を捨てて愛人の許へ走ってしまう。サービスは内戞外患一時に襲いきって精神的に大打撃をこうむったが、娘カロライン、息子のマイケル等に励まされて心持ちだけは取り直した。しかし、サービス商会はある新興のチェーン・ストアの大会社に身売りしなければ立ち行かぬはめとなり、ゲイブリエルは子供のため店員たちの薦め、買収に応ずる決心をする。ところが馘首されて以来菓子屋を開業して小さいながら成功しているベントンがゲイブリエルに、自分の心境を語って男子は戦うべきだと処世訓をして聞かせた。折から息子のマイケルは自ら考案した金属家具が大陸諸国の取り引き先で歓迎されているとの報をもたらして、サービス商会再興の望みが充分あることが分かった。カロレインは絹物部に1女店員として働くという意気込みを見せるし、彼女の恋人でゲイブリエルの秘書役ジェフリイも主人を皷舞した。ゲイブリエル・サービスは親しい者たちの勇気に励まされ、チェーン・ストアからの買収申し込みを蹴飛ばして、老舗サービス商会甦生の第1歩を踏み出したのであった。

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作品データ

原題
Looking Forward
製作年
1933年
製作国
アメリカ
初公開日
1933年
製作会社
M・G・M映画


[c]キネマ旬報社