コンドル(1939):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
コンドル(1939)
コンドル(1939)
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コンドル(1939)

1939年公開、120分
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「特急二十世紀」「無限の青空」のハワード・ホークスが原作・監督に当った作品で、「素晴らしき休日」「新婚道中記」のケーリー・グラントと「わが家の楽園」「オペラ・ハット」のジーン・アーサーが主演するもの。脚色は「北海の子」「品かい」のジュールス・ファースマンが、撮影は「わが家の楽園」「失はれた地平線」のジョゼフ・ウオーカー、音楽は同じくディミトリ・チョムキンがそれぞれ担当。なお空中撮影は「失はれた地平線」のエルマー・ダイヤーが受け持っている。助演者は「生命の雑踏」「餓ゆるアメリカ」のリチャード・パーセルメスを筆頭に、「嵐の十字路」のリタ・ヘイワース、「ハリケーン(1937)」のトーマス・ミッチェル、「ハリウッド・ホテル」のアリン・ジョスリン、「マルクス一番乗り」のシグ・ルーマン、「青春女学生日記」のノア・ビアリー2世等である。

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ストーリー

ニューヨークのショウ・ガール、ポニー・リーは南米の喜歌劇巡業を終えてパナマへの帰途、エクアドル国のバランカという小さな港に到着した。可愛いアメリカ娘など滅多に来ない土地なので、彼女はここにいる米人飛行家や荒海稼ぎの船員たちの注視のまととなった。この港町には定期郵便の空港があって、支配人をジェフ・カーターといった。飛行機はアンデスの連山を越え、しばしば起こる濃霧や密雲を冒して飛ばねばならぬので、極めて危険な航空路である。操縦士のジョウ・サウザーとレス・ピータースがボニーの関心を引こうと争っているのを見たカーターは、その罰としてジョウには郵便運搬を命じ、ピータースにも他の仕事を言いつけた。ところがジョウが離陸した後で濃霧が襲ってきたので、カーターは直ちに帰還命令を出し、霧が晴れるまで上空を旋回するように命じたが、ジョウは無理に着陸を試みて機体を大破し彼は惨死を遂げた。ボニーはこれら飛行家たちの性格を知るとともに、段々カーターに心を惹かれて出発を延期していた。ジョウの後任としてマクファースンが雇われてきたが、彼は本名をバット・キルガロンといい、試験飛行中故障が起こったとき自分だけ落下傘で飛び降り、同乗の機関士を惨死せしめたために避難を買った男である。ところがその機関士の兄キッド・ダップはここで働いていた。しかもバットの妻ジュディスは昔、カーターと訳の会った女である。ボニーは間もなくその事情を察知した。カーターは親友のキッドの視力が弱っているのを見て彼に陸上勤務を命じた。バットが他の者と折合いが良くないのを見たカーターは、彼を次の船で帰そうとするが、バットは危険な飛行を敢然として行ない役目を果たしたので、結局ここで留任することになる。カーターに強い愛を感ずるようになったボニーは、彼が危険な飛行任務に就くのを止めさせようとしてピストルで彼を脅したが、暴発により彼の腕に貫通銃創を負わせた。ところがそれと同時にピータースもケガをしたので結局バット以外に操縦できる者はなくなった。定期の郵便飛行のその日、航空路は濃霧のため飛行は受け付けない。しかしバットは敢然として飛ぶことを決心した。キッドはこの地方の気象や地形は誰よりも良く知っているからと、バットの機に同乗した。離陸した飛行機は上空で巨大なコンドルに襲われ、キッドは重傷を負いモーターは火を発した。彼は到底助からぬ命と思ってバットに落下傘で飛降りよと勧めたが、バットは決死の勇を奮って飛行場に危険な着陸を敢行した。爆発のため機を救うことは出来なかったが、2人は爆発直前に機から引出された。すでに虫の息のキッドはバットの立派な行為を伝え、弟を死なせたことも許すとの言伝てをカーターに残して死んだ。バットもかなりのケガをしたので郵便機はカーターの片腕とピーターの片腕で操縦された。この空港は政府の補助を受けることとなった。ボニーはカーターの愛を得て、このバランカにとどまることになった。

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作品データ

原題
Only Angels Have Wings
製作年
1939年
製作国
アメリカ
配給
コロムビア映画
初公開日
1939年
上映時間
120分
製作会社
コロムビア映画


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