豪華船:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
豪華船
豪華船
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豪華船

1933年公開
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「借りた人生」「青春の幻想」のロタール・メンデスが監督した映画で、ジナ・カウス作の小説に基づいて「お気に召すまま(1932)」「インスピレーション」のジーン・マーキーが脚色したもの。キャメラは「極楽特急」「君とひととき」のヴィクター・ミルナーがクランクした。出演者は「母」「女探偵長」のジョージ・プレント、「虎鮫」「ミイラ再生」のジタ・ジョハン、「二秒間」「明暗二人女」のヴィヴィエン・オスボーン、「ハリウッド盛衰記」「摩天楼の銃撃」以後スクリーンを退いていたアリス・ホワイト、「摩天楼の狼」のヴェリー・ティーズデール、「極楽特急」「今晩愛して頂戴ナ」のC・オーブリー・スミス、「千万ドルの醜聞」のビリー・ビーヴァン等である。

ストーリー

豪華船ゲルマニア号は船客を満載して出帆。ニューヨークへ向かった。この船には新たに船医として乗り込んだカール・バーンハルトがいる。カールの目的は妻シビルに逃げられたので、その情人アレクス・ステヴァンソンと手を切らせて連れ戻すことにあったのである。ところが航海第一日は看護婦モーガンとともに仕事に忙殺されてシビルに会う暇は全然なかった。三等に乗っているモダンガールのミリィ・レンシュは、貴婦人と呼ばれる生活をするためにはどんな手段をも嫌わないつもりだった。彼女はそこで物色したのが今は破産している百万長者の老人エドワード・ソーンダイクであった。バーンハルト医師は逆き去った妻シビルに会って、その不心得を責めもう一度自分の許に帰ってくれと頼んだ。しかしシビルはもはやバーンハルトの許に帰る意思は全然なかった。偶然二人の口論を耳にした看護婦モーガンは、万一を思ってシビルにバーンハルト医師が所持している拳銃を取るように勧めた。一方ステヴァンソンはシビルから彼女の夫バーンハルトが船医として乗船していることを聞くや俄然態度を豹変した。彼は何よりも醜聞を恐れる男であった。しかし彼に夢中になって狂気じみてさえ見えるシビルと、即刻縁を切ることは危険と悟り、さりげなく彼女をあしらっていた。ステヴァンソンは船中である株の買いあおりをやっていたが、エレヴェーター・ボーイからそれを聞いたミリィ三等船客の多勢とともにその株を買ったのである。株はどんどん値が上がった。人々は異常な興奮を覚えていた。が当のステヴァンソンは株や、アメリカまでも駆け落ちするほど惚れたシビルのことなどは忘れたようになって、知り合いになったオペラ歌手のルイゼ・マルハイムを追い回していた。それを目撃したのはヒステリックになっているシビルだった。彼女はステヴァンソンを責め、発作的にバーンハルト医師のもとから持ち出した拳銃で彼を射殺してしまった。拳銃を捨ててシビルは己が船室に逃げてしまったのでステヴァンソン殺害の嫌疑は拳銃の持ち主たるバーンハルトにかかり、直ちに船の仮牢に投げ込まれた。看護婦のモーガンはその拳銃似ついて事実を申し立てようとしたのであるが、なぜかバーンハルトは彼女にそうしてくれるなと頼んだのである。ステヴァンソンが殺されたので、例の株は暴落した。それに手を出していた三等船客たちは当然無一文になるものと悲しい覚悟を決めたが、ソーンダイク老が、一同の金は預かっておいただけで株は買わなかったから、といって元金を返済してくれたので愁眉を開いたのであった。ソーンダイク老は実のところ、みんなの金で株を買い、潮時を見計らって売りに出たので、ステヴァンソンが死んだときには老人はしこたま現金を握っていたのであった。バーンハルトと看護婦モーガンの仲はこんな事件の結果親密の度がまして急速度で恋となったが、不倫とはいえバーンハルトには妻のシビルがある。しかし、シビルは悔恨して自分の罪を告白した遺書を認めて、夜半人知れず大洋に身を投げてしまったので、バーンハルトとモーガン嬢はゲルマニア号がニューヨークに着くとともに結婚したのであった。

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作品データ

原題
Luxury Liner
製作年
1933年
製作国
アメリカ
配給
パラマウント支社
初公開日
1933年
製作会社
パラマウント映画


[c]キネマ旬報社