極楽島奇譚:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
極楽島奇譚
極楽島奇譚
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極楽島奇譚

1926年公開
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「鉄腕の男」「海駈ける猛虎」等と同じくミルトン・シルス氏主演活劇でコスモ・ハミルトン氏、ジョン・ラッセル氏合作の小説に基づいてポール・ショーフィールド氏が脚色し、「飛行郵便」「北緯三十六度」等と同じくアーヴィン・V・ウィラットが監督した。相手役には珍しく「芝居の世の中」「好いて好かれて」等出演のベテイー・ブロンソン嬢が選ばれ、ノア・ビアリー氏、ロイド・ホイットロック氏、チャーリー・マレイ氏、ケート・ブライス嬢等が助演している。

ストーリー

ロンドンの名門貴族スターリング家の嫡子アントニーは我まま者で大胆な向こう見ずのことばかりやらかすので、父の機嫌を損じて色々の仕事をして日を送っていたが、あるよるの仮装舞踏会で可憐な踊り子クリツシーとふとしたことから知り合いとなった。そして彼はクリツシーと深い恋に陥った。そのためかねてからクリツシーに恋しているトニーの友人テツデイーは深くもトニーに恨みを抱き、表面は親密にしながら、ひそかに復讐の時期を待っていた。トニーは遂にクリツシーと正式に結婚した。これを聞いたトニーの父は息子の身が固まったと非常に喜んで、結婚祝いとして自己の所有する南洋のパラダイス島を新郎新婦に与えた。しかし南洋に行く手段に窮してトニーが困っているとき、テデイーは親切ごかしに己がヨットを提供してパラダイス島に行こうと申し出た。船が次第に目的地に近づくにつれて嫉妬と復讐の念に駆られたテデイーはある夜トニーを殺そうとしたが果たさなかった。その頃パラダイス島を支配していた無頼漢のしれ者ケエクスはトニー一行の来るのを快く思わず一行を悉く無きものにせんとしていた。それとも知らぬトニーはクリツシーと共にケエクスのために捕らわれの身となったが、死力をつくしての挙闘の結果ケエクスを征服し、パラダイス島の実権を握ることができた。一方テデイーは事非なりと見て自殺してしまった。かくて騒乱の巷たりしパラダイス島に平和が訪れ、若き2人にとって真の極楽島となった。

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作品データ

原題
Paradise
製作年
1926年
製作国
アメリカ
配給
ファースト・ナショナル支社
初公開日
1926年
製作会社
ファースト・ナショナル映画


[c]キネマ旬報社