最敬礼:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
最敬礼
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最敬礼

1929年公開
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「黒時計連隊」「名物三羽烏」と同じくジョン・フォード氏の監督作品で「河(1928)」「クリスティナ」の原作者トリストラム・タッパー氏とジョン・ストーン氏の筆になったストリーからジェームズ・ケヴィン・マッギネス氏が脚色したもの。主役を演ずるのは「朦朧術」「輝く天国」のジョージ・オブライエン氏と「コケット」のウィリアム・ジャニイ氏でほかに「悲恋の楽聖」のヘレン・チャンドラー嬢、フランク・アルバートソン氏、ジョイス・コンプトン嬢、ステピン・フェチット氏、デーヴィット・バトラー氏等が出演している。キャメラは「黒時計連隊」「名物三羽烏」のジョーゼル・オーガスト氏が担任。

ストーリー

ランドール提督を祖父とする兄弟二人、兄ジョンはウェストン・ポイントの陸軍士官学校へ弟ポールは海軍兵学校に入学していた。ジョンは士官学校切っての運動選手でラグビーのキャプテンであり水泳のチャンピオンであった。彼あるがため海軍兵学校はここ2、3年来ラグビー戦に於いて連敗の憂き目あわさせられていた。ポールは兄と異なり性来の蒲柳の質でスポーツマンとしては不適当であったが恋するナンシーに励まされラグビー選手たるべく志願したが忽ちにして除名されてしまった。失望したポールは撓まざるナンシーの激励により再びラグビー団に入り猛練習に余念がなかった。対校試合第一戦の水泳競技は陸軍側の大勝となり愈々ラグビーの試合が近づいた。その前夜両校生徒の聯合舞踏会が開かれたがその時ジョンは何思ったか弟ポールの恋人ナンシーを奪った。ポールは怒った。悔しさにわなないた。そして試合に出場して復習せんと心ひそかに誓った。待ちに待った試合の当日、陸軍側の雄将ジョンは大活躍した結果前半は6対0で陸軍側がリードした。後半に至り負傷者続出したためポールは補欠選手として海軍側に加わる機会を得た。彼は兄ジョンをめがけて猛然と突進した。必死の気鋭にみちたポールの努力は物凄く海軍側はみるみる内に盛り返しついに6対6まで漕ぎつけ、タイム・アップとなってドロウとなった。試合は終わってポールは殊勲賞としてたたえられている時、兄ジョンはすべてを物語った。ジョンがナンシーを奪うと見せたのはポールを発奮させんがためであった。ここに兄弟間の誤解はたちまち氷解し、晴れやかな微笑とともにポールは愛人ナンシーをその腕に抱いた。

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作品データ

原題
Salute
製作年
1929年
製作国
アメリカ
配給
フォックス支社
初公開日
1929年
製作会社
フォックス映画


[c]キネマ旬報社