最後の地獄船:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
最後の地獄船
最後の地獄船
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最後の地獄船

1946年6月公開
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海員法の成立に絡む爽快な海洋劇で「暗黒街の女(1928)」「希望の船」「七日間の休暇」等パラマウント脚本陣で活躍していたジョン・ファーロウが監督に転じて製作したもの。主演は「ガラスの鍵」「青いダリア」等スリラア物によく主演している新人アラン・ラッド、これに囲んで「我が道を往く」で1944年度アカデミー男優助演賞を得た名傍役バリー・フィッツジェラルド、「バーバリー・コースト」以来、強烈な性格で我国にも知られているブライアン・ドンレヴィ、戦時中売出し「アダノの鐘」「青いダリア」等に出演しているウィリアム・ベンディクスが活躍している。その他「エイブ・リンカン」に出演のハロアド・ダ・サリヴァ新人エステル・フェルナンデス等が助演している。

ストーリー

1834年ボストン━カリフォルニア間を130 日の新記録で走ってボストンに帰港したゴードン・スチュアート所有の帆船プルグリム号は、新しい貨物を積込むや、翌日再び第二次の航海に出帆する。船は海に出たが船長の下級船員に対する取扱いは、冷淡苛酷を極め、下級船員の憎悪の念は日と共に激化して行く。彼らの中には、船主の息子のチャールズ、前航海中兄を失ったデイナ、人の良い料理人ドウレイ、密航者少年サム等がいる。冷厳な船長の、下級船員虐待を見るに見兼ねたチャールズは、身分を明して、船をボストンに戻すことを船長に提言するが、船員としての身分を厳守すべきことを余儀なくさせられる。前航海中兄を失ったデイナは、この船の航海中のあらゆる出来事、船員の取扱い等を世に発表し改善せんと企画しつぶさに記録している。やがて船中では、新鮮な野菜その他の食物が不足し壊血病に見舞われる者が出て来る。船はペルナンブコに寄港、マリア・ドミンゲスとその召使いメルチェデスの3人の婦人が乗込む。チャールズは、マリアに興味を感じるが、船中の上下の樹立、下級船員の食事問題は、ますます日と共に激化して行く。ついに我慢の出来なくなったチャールズは反乱を起すが、目的を達せず捉えられ、船底に監禁されてしまう。マリアは、人知れずチャールズの許へ自分の食事を運んでやる。やがて船は、モントレーに碇泊し、チャールズは懸命なマリアの弁護にも拘らず同地官憲の裁判に付せられることとなったが、船員たちはついに反抗的気勢を示し、チャールズを救い出し船長に復讐せんものと、本船に帰り、大格闘を演ずるが、船長はブラウンと共に相打ちとなって死んでしまう。船がボストンに帰港するや、彼らは、掠奪と反乱罪の名により投獄されるが、やがて出版されたディナの日記を読んだ公衆は、真実の正しい批判を与え、彼らは釈放される。そして上院は、商船乗組員の人権擁護のための最初の法律「海員法」を通過せしめたのであった。

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作品データ

原題
Two Years Before the Mast
製作年
1946年
製作国
アメリカ
配給
セントラル映画社
初公開日
1946年6月
製作会社
パラマウント映画


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