さすらいの涯:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
さすらいの涯
さすらいの涯
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さすらいの涯

1951年3月6日公開
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アーネスト・ヘミングウェイの短篇「マイ・オールド・マン」から、製作者のケイシー・ロビンスン(「サラトガ本線」)が脚色し、「ユーモレスク(1946)」のジーン・ネグレスコが監督した1950年作品。撮影は「小間使(1946)」のジョゼフ・ラシエル、音楽は「他人の家」のダニエル・アンフィシアトロフが担当している。主演は「ユーモレスク(1946)」のジョン・ガーフィールドに、フランスから渡米した「呪われた抱擁」のミシュリーヌ・プレール、これが彼女の渡米第1回作品である。共演は新人子役オーリイ・リンドグレン、「他人の家」のルーサー・アドラーら。

ストーリー

アメリカ人騎手ダン・バトラー(ジョン・ガーフィールド)は、ヨーロッパの各地を渡り鳥のように流れ歩く名騎手であった。ミラノで彼は負ける約束の八百長レースに勝ってしまったので、裏切られた顔役のボーク(ルーサー・アドラー)からひどい恨みを買った。ダンはその復讐をおそれ、一人息子のジョー(オーリイ・リンドグレン)を連れ旧友クロードを頼ってパリへやって来た。彼のカフェでは、すでにクロードは八百長の失敗で殺されてしまい、今は美しい未亡人ポール(ミシュリーヌ・プレール)がひとりでシャンソンを唄っていたが、彼女はダンこそ夫の死を招いた男だと思い込んで彼を嫌った。しかし、ジョーの健気さだけは彼女の心を動かし、ダンとポールが次第に心を近づけるようになったのも、この子供をなかだちにしてのことだった。ある日、ダンは、ボークが彼をつけ狙っているのを見た。父を信頼しきっているジョーには告げることも出来ず、彼は息子にかくれ八百長の悪銭を必死になってかき集め始めた。それもある時ジョーに見つかり、彼はジョーをアメリカへ送ってしまおうと決心したが、やはり二人は離れられない父子であった。正道に帰るためダンはジョーに駿馬を買い与えて正当な勝利を狙うことになった。グラン・プリ障害レースの前日、優勝候補の随一と目されるダンに、ボークは負けろと脅迫して来た。今は激しくダンを愛するポーラも脅迫を承諾するよう嘆願した。しかしレースで、ダンは優勝した。息子を失望させることは出来なかったのである。そのゴールインの瞬間、ダンと他の馬が衝突した。トラックに叩き落された彼は、アメリカへ帰ることを夢みつつ、ポールとジョーに看とられながら競馬場の医務室で生涯の幕を閉じたのであった。

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作品データ

原題
Under My Skin
製作年
1950年
製作国
アメリカ
配給
セントラル
初公開日
1951年3月6日
製作会社
二十世紀フォックス映画


[c]キネマ旬報社