丘を越えて|MOVIE WALKER PRESS
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丘を越えて

2008年5月17日公開,114分
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西田敏行ら、実力派共演の文芸ドラマ。芥川賞、直木賞の創始者でもある作家・菊池寛とその周辺の人々の姿を通し、モダンでけんらんな昭和初期の様相を描く。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

ひょんなことから、出版社オーナーにして作家の菊池寛の個人秘書となった葉子。菊池と行動をともにして、一気に花開いたモダン文化を謳歌する一方で、彼女は朝鮮出身の編集者・馬と恋に落ちる。

作品データ

製作年
2008年
製作国
日本
配給
ゼアリズエンタープライズ=ティ・ジョイ
上映時間
114分

[c]「丘を越えて」製作委員会2008 [c]キネマ旬報社

  • rikoriko2255

    ミチさん

    5.0
    2009/4/19

    この作品の評価が難しいのは、菊池寛を論ずべきか、西田敏行を論ずべきか、分からなくなることです。(千鶴ちゃんはまあ、置いておいて)
    菊池寛を論ずるとすれば、これは、日本の文学界、言論界に対し、多大な貢献をした人で、単に作家というだけではなく、文学がビジネスになることを初めて実証した人ではないでしょうか。劇中、直木三十五と語り合う文学談義は、文学を志した人間なら一度は菊池寛と語り合いたかったテーマだと思います。つまり、文学は芸術か生活かという問題です。漱石・鴎外が始めた、「日本文学」というものを「食えるようにした」のが菊池寛と言っても過言ではありません。
    さて、西田敏行の話となると、ちょっと複雑です。この人の芝居がうまいのは分かっています。また劇中の人物に成りきってしまうのも分かっています。本当に映画のことを考え、映画がたまらなく好きで、命をかけているのも分かります。けれど、だから故に、他の役者から浮いてしまうのも事実です。
    が、それが、この時代の菊池寛とマッチしてしまったのが、誠に演出の妙でしょう。ちょっと髪の毛がひっかかりましたが、それ以外は、本当に菊池寛そのものでした。決してハマちゃんには見えなかったのが、不思議です。
    そして、ちい(千鶴)ちゃんは、本当に不思議な女優ですね。この映画では、大阪弁はどうしたの?という感じで、まるっきり、江戸っ子になりきっていました。嗚呼、コウイウ人ニ私ハナリタイ!

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