サラトガ本線:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
サラトガ本線
サラトガ本線
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サラトガ本線

1950年3月1日公開、135分
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「打撃王」「善人サム」のゲイリー・クーパーと「汚名」「ガス燈」のイングリッド・バーグマンが主演する映画で、ハル・B・ウォリス製作の1943年作品。エドナ・ファーバー作の通俗小説を「嵐の青春」「小麦は緑」のケイシー・ロビンソンが脚色し、「打撃王」「嵐の青春」のサム・ウッドが監督、「ユーモレスク(1946)」「愛の勝利(1939)」のアーネスト・ホーラーが撮影した。助演は「無敵艦隊」のフローラ・ロブソン、「ドーヴァの白い崖」のジョンナ・ウォーバートン、フリーク俳優ジェリー・オースチン、カート・ボイス等で、音楽はマックス・スタイナー作曲。

ストーリー

1875年、ニュー・オーリンズの波止場に、パリ流行の粋なスタイルに一分のすきもない美人がおり立った。黒人の女中と一寸法師の下男に迎えられて、女はランパート街の立派な家にはいった。女はクリオ・デュレーン、パリで母リタの葬式をすますと、母の仇を討つために来たのである。仇はクリオの亡父の家デュレーン家である。クリオという子まである仲のリタを棄てさせ、家柄の娘を嫁に迎えたため、図らずも父を死なせ、母を放逐したデュレーン家に復讐しなければならぬのだ。クリオはランパート街の家を賭博場とし、屋号をデュレーンとした。町は噂にわき立った。家名を誇るデュレーン家は、弁護士を派し、1万ドルを呈供した。クリオはさらに母の遺骨をデュレーン家の墓地に葬らせ、ニュー・オーリンズを引き払って、北のニューヨーク州のサラトガへ向かった。そこにはクリント・マルーン大佐がいるのである。恋と復讐と、クリオを迷わせる彼女の初恋の愛人だ。サラトガにはサラトガ鉄道会社の社長で大銀行家のバート・ヴァン・スチードもいる。デュレーン家を圧倒するためには、この独身の大金持ちと結婚するのが近道である。彼女の思惑どおりバートは想いをよせた様である。併しクリントに会った彼女は真の愛を捨つべきか惑うのである。ところで石炭の輸送路として大切なサラトガ本線を、横領しようという陰謀を、着々と実行している男がある。株主のレイモンド・ソールである。多勢の無頼漢を配下に雇い、夜毎列車妨害をさせるので、乗客はへり、石炭の滞貨は山積する。株価が暴落したところで買収しようという悪計とみえてはいるが、証拠を残さないので、法律的におさえることができない。クリント・マルーンの父親が10年前憤死したのも、同じ様なソールの仕業の結果であった。クリントがテキサスで牧畜をし、勢力を養ったのもソールに父の仇を報ゆるためであったのだ。彼は恋仇ではあるが、ソールを倒そうとする同じ目的のヴァン・スチードに列車妨害の一味を掃蕩することを申し入れ、テキサスから命知らずの牧童多勢を某所に呼び集め、クリオに別れて姿を消した。クリオがバート・ヴァン・スチードと共に仮装舞踏会に赴いた夜、時を同じうしてサラトガ本線では、ソールのギャングとクリントの牧童たちは死闘をつづけていた。正義は邪悪に勝ったが、クリントは重傷を受けたと報じられた。そのしらせに肝をつぶしたクリオの面前に、全身血にまみれたクリントが現われた。クリオは凡てを忘れてクリントを介抱した。デュレーン家への復讐、バートとの政略的結婚──それはことごとく消失せた。一すじに愛に生きる女となったクリオは、クリントにすべてを捧げたのである。

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作品データ

原題
Saratoga Trunk
製作年
1943年
製作国
アメリカ
配給
セントラル
初公開日
1950年3月1日
上映時間
135分
製作会社
ワーナー・ブラザース映画


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