宮廷画家ゴヤは見た|MOVIE WALKER PRESS
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宮廷画家ゴヤは見た

2008年10月4日公開,114分
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「アマデウス」の巨匠ミロス・フォアマンがつむぎ上げた重厚な歴史ドラマ。天才画家ゴヤの目を通して、スキャンダラスな人間関係や愛の本質に切り込んでいく野心作だ。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

18世紀末のスペイン。宮廷画家ゴヤのミューズである無垢な少女イネスが、無実の罪で異端審問所に囚われてしまう。ゴヤはイネスを救おうとするが、彼女に屈折した思いを寄せる神父ロレンソがゴヤの前に立ちはだかる。

作品データ

原題
Goya's Ghosts
製作年
2006年
製作国
アメリカ スペイン
配給
ゴー・シネマ
上映時間
114分

[c]2006 Xuxa Producciones SL - All Rights Reserved [c]キネマ旬報社

  • rikoriko2255

    レインボーパパ

    4.0
    2008/10/14

     本来、宗教は死後の恐怖を和らげ、魂に平安をもたらし、人を幸せにするもののはず。しかし18世紀のヨーロッパでは違っていた。カソリックはプロテスタント、異教徒、科学者を異端審問にかけ、次々と牢獄につなぎ、ある者には死を与えた。
     しかも異端審問には拷問があった。拷問の恐ろしいところは、肉体的な痛みに耐えかね無実の罪の告白をさせられてしまうこと。ここでも拷問が行われ、イネスが無実の罪に問われてしまう。そして牢に繋がれ精神に変調をきたしてしまう。

     ロレンソは処刑の瞬間、イネスに声を掛けられることで、心に平安を得られたのだろうか?

     イネスはロレンソの死を理解できず、死体とともに歩き去ってしまう。
     ただ、その姿は幸せを手に入れたように見える。そのイネスの姿に、未来世紀ブラジルのエンディングを思い起こさずにはいられなかった。

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  • rikoriko2255

    barney

    1.0
    2008/10/2

    なんか昔こんなことがあったんだよということを、ゴアの描いた2人の肖像画を通して語っている映画。
    でもここに出てくるイネスはきれいでかわいらしいのに、なんともかわいそうな運命って感じで、見てて虚しかった。

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  • rikoriko2255

    3.0
    2008/10/2

    まず、鑑賞前にちらし見て、ステランさん老けたなぁ・・と思ったのですが、そっか、それでか・・と納得しました。

    この時代のスペインは色々な文献を読み、特に『アラトリステ』でイニゴが行きつ戻りつして語ってくれるので、結構知識が有ったりします。
    アラトリステの時代が嘗て栄光を誇ったスペインが、没落にむけて突き進みながら表面だけ取り繕い悪あがきをしている時代・・で、この映画の舞台はその直後になります。

    王のことも王妃のことも、他国との関係のことも多く語られているので、頷きながら見ることが出来ました。

    ヨーロッパ間の長い争いは、英ドラマ『炎の英雄シャープ』でも解りますが、村々を奪い合い、勝ち取った後の強奪、殺戮、婦女子への暴行、奴隷化・・を止めるために上官がどれだけ苦労したか・・中には兵士へのご褒美・・と黙認する物も居ましたが・・

    天使のようなイネスを描きつつ、魔女・・とジョークにしたゴヤですが、まるで彼女の未来を暗示するかのようですね。

    最初から最後まで、より良き傍観者であり続けたゴヤ。あの時代を生きる為の術でしょう・・

    そして宮廷で王家の肖像画を描きながら、シニカルな風刺画を流通させる・・

    ロレンソの最期の選択は、拷問の前に屈し、愚かなサインをしてしまった彼との変化を感じました。

    見知らぬ娘を思い狂気の世界をさまようイネスの母性愛と、娘の為に神父相手に危険な賭けに出るイネスの父の愛。
    そして、家族を逃す為に自ら身を隠さず、イネスを遠ざけようとしたロレンソが目覚めた家族への愛。

    それも象徴的でした。

    ナタリー、名優ですね。

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