愛を読むひと|MOVIE WALKER PRESS
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愛を読むひと

2009年6月19日公開,124分
PG12
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ベルンハルト・シュリンクのベストセラー小説をケイト・ウィンスレット主演で映画化した感動作。第2次大戦後のドイツを舞台に、少年と謎めいた年上の女性との物語が展開する。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

15歳のマイケルはある日、21歳も年上のハンナと出会い、恋に落ちる。ところがある日突然、彼女はマイケルの前から姿を消してしまう。数年後、法学専攻の大学生となった彼は法廷でハンナと思いもよらぬ再会を果たす。

作品データ

原題
The Reader
映倫区分
PG12
製作年
2008年
製作国
アメリカ ドイツ
配給
ショウゲート
上映時間
124分

[c]Melinda Sue Gordon/TWC 2008 [c]キネマ旬報社

  • rikoriko2255

    ミチさん

    4.0
    2011/8/25

    にどういう意味があるのかを問いかけているようです。既に戦後60年以上も過ぎていて、体験者はもう80才を超えているところです。
    我々の祖父母の代と言うよりも、曽祖父の代になっている人もいらっしゃると思います。
    その中で、例えば、何年か前に見たドイツのドキュメンタリーでは、父親が収容所に看守として働いていたことに対し、どうしても許せない息子が映っていました。父親は「自分は何もしなかった。」と息子に語るのですが、息子は「少なくとも死体を埋める穴は掘っただろう。」と父親を責めます。そんな場面を思い出します。
    この映画でも女看守だったケイト・ウィンスレットが生涯、罪を悔いていたことが伺えます。殺された方も殺した方も生涯憎しみと悔いが残る戦争。この悲劇を失くす為に我々がなすべきことは何でしょうか。

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  • rikoriko2255

    レインボーパパ

    3.0
    2009/7/9

     原作は全世界500万人が涙したベストセラー「朗読者」。でも、私はその500万人には含まれていない。
     15歳の少年と年上の女性が偶然知り合い、逢瀬を重ねていく。15歳といえば思春期真っ盛り、まさに異性に興味を抱く年頃。官能に溺れるのも仕方ないことだ。そりゃ、求めに応じて朗読もするだろう。そのあとご褒美があるのだから。
     しかし、ある日突然、女性は彼の下を去る。何も告げずに。
     最初は、これ以上の深みにはまることを恐れたのか、それとも若年の彼の将来を案じてのことかとも思った。
     職場で昇進が告げられた時、なぜかつらそうな顔をしたのも不思議だった。

     そして、数年後、二人は思わぬところで再会する。少年は弁護士として。女性は服役囚(戦争犯罪人)として。
     その中で、過去の謎が解かれていく。
     
     その理由が悲しく哀れだ。
     彼女は最後になぜあの選択をしたのだろう。全てが知られたことに耐えられなかったのだろうか。
     ちょっと、原作が読みたくなった。

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  • rikoriko2255

    seapoint

    5.0
    2009/6/30

    少年は恋を知る、愛を知る。女は物語を知る、純真を知る。そして時間を隔て優しさ、いたわりを知る。
    理由も分からず、姿を消したハンナの衝撃の、許されるべきではない真実にマイケルは自分なりの心を届ける。一時の出会いが生涯を通じて係わるなんて、双方にとってまさに運命。
    だからハンナの最後は悲しくもそれで十分であったのだ、そう思う。

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  • rikoriko2255

    keicyacom

    4.0
    2009/6/28

    母親と間違われるくらい年の違う女性と恋し、数年後、その人が罪に問われているときに助けられない若者の苦悩と、公にしたくない秘密を持ち続ける女性。

    あるひとつの出来事から、人生を翻弄させられていくということを上手くあらわした映画らしい映画でした。当時の歴史の事実も考えながら観ていく映画です。最後に彼の本心がわかるともっとよかった。

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  • rikoriko2255

    barney

    3.0
    2009/6/15

    本に託された愛とでもいいましょうか!?
    15歳ぐらいの子って、けっこう年上の女性に憧れるんですよね~ぇ。
    それが初めての女性ともなるとなおさら.......のめり込む、のめりこむ!! (初めはちょっとエロイです)
    しかしハンナは突然姿を消してしまい、数年後法学生になったマイケルの前に、裁判にかけられているハンナが..............。
    そしてハンナは自分が文盲であることを隠すために嘘の証言をしてしまい、マイクはそれを助けようとしますが、文盲を隠そうとするハンナに手も足も出ない。切ない!!
    途中ちょっと睡魔が~~~~~ぁ。

    時は流れ、結婚と離婚も経験したマイケルは、ハンナの最後の“朗読者”になろうと決心し、ハンナの服役する刑務所に物語の朗読を吹きこんだテープを送り続けるのですが、これまた思いっきり切ないです。
    そして刑務所を出れる日、本の上に乗った時は...........と思いましたが................やっぱりって(T_T)
    2人の仲も時がたち過ぎていて...........って感じですかね。切ない~~~~ぃ。

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  • rikoriko2255

    3.0
    2009/6/1

    15歳の少年と21歳差には見えないですね。ケイト。
    傲慢でガサツで無教養な女ハンナを素晴らしく上手く演じている。
    そして、それに輪をかけたような年老いた姿役。凄いわ。

    レイフ・ファインズより、ジョセフ・ファインズのほうがタイプなんだけど、長男らしい知的な雰囲気ですよね。老けて見えるのはそのせい?
    8歳年下の末弟と比べちゃ酷かしら?

    彼も融通利かないミステリアスな少年のその後を切なく演じています。
    少年時代の彼も良いですけど♪

    でも、ポイントは何と言っても朗読シーン。
    「オデッセイア」「チャタレイ夫人」なんて読むから、頭の中をショーン・ビーンが駆け巡ってました。
    「オデッセイア」の王女ナウシカアの前に始めて姿を現したシーンとか、「チャタレイ~」の雨上がりのお花畑のシーンとか(解る人だけ解って)
    それに加え、年を重ねて魅力的に成った彼は大好きだけど、『炎の英雄シャープ』の初期や『カラヴァッジオ』でのモデル役の若く麗しい頃の彼はデヴィッド少年を上回ってますので。

    ストーリー的に、彼の行動が正しかったのかどうか・・は解りません。

    でも、賢くない(悪い意味で無く)彼女には、その道しかなかったのかな・・
    弁護士がもう少し敏腕だったなら、あんな事には成らなかったでしょうが、誰も、ナチの戦犯の弁護を喜んではしなかったでしょうからね。

    与えられた事を彼女の正義感を持って実直にこなす想像力の欠落した人間。
    『ヒトラー最期の12日間』でも、ヒトラーの最後の秘書たちが責められていたけど、彼女たちは賢いくせに世間を見ようとせず、罪を認識しようとしなかった。
    でも、ハンナは、今自分がしている事を解っていた。
    そして、それが仕事である以上、しなくてはいけないと認識していた。
    使う側としては使いやすかったでしょう。使い捨てとして。
    そして、罪を擦り付けるにはうってつけの相手だったでしょう。
    嘗ての同僚たちにとっては。

    生き残った娘の最後の行動が慈悲深いですね。
    それ故に一層罪の重さを物語っています。

    それにしても裁判の傍聴者、自分たちも見てみぬ振りをしていたであろう市民が、彼女たちを玉砕するのは許しがたい・・
    ユダヤの民や、彼らを救うために命を賭けたひと達なら解るけど。

    でも、本の上に立つのは頂けないなぁ。
    本は人の思想だから、踏むのは人の頭を踏むようなもの・・と教わって育ったから。


    試写会2回目で感じたことは、マイケルは、ハンナのした事に対して激しい嫌悪感を感じていると言う事。
    彼女から、後悔の言葉を聞きたかった・・
    それが有ったらもしかしたら、彼は証言をしたのかもしれない・・
    勿論、彼女の意思を尊厳したいと言う気持ちも有っただろうけど、そうまでして守りたい秘密なら、罰を受けるべき・・と言う。
    本当に、ハンナは素直じゃないのよね・・
    非を認め、謝る事が出来ない。
    コンプレックスのせいなのでしょうね・・

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  • rikoriko2255

    やまひで

    2.0
    2009/3/10

     何故、副主人公のハナ・シュミッツが終身懲役の刑を減刑されて20年で刑務所を出所できるというその日に自殺を遂げたのか、本作を観ただけでははっきりしない。ハナは自殺の時、ナチス・ドイツのユダヤ民族抹殺計画に片棒を担いだ罪の意識を持っていたのか、或いは持っていなかったのか。自殺一週間前の、謎のような彼女の発言、「死んだ人は死んだままよ。」は、どちらにでも取れる内容である。そして、この一点が本作の歴史的・政治的意味合いを僕は決定すると思われる。あるユダヤ系の批評家はこの作品を「ホロコーストをテーマにした映画で史上最悪の映画」とまで呼んでいる。
     自分たちの両親に対してナチス時代に何故ナチスの反人間的な政策に追従したのかを、戦後西ドイツ社会でタブー・テーマとしてあったものを犯して厳しく迫ったのがドイツの1967年以降の学生運動の特徴でもあった。本作の中盤に当たる主人公のミヒャエル・ベルクの法学生時代の一年後のことである。このドイツ学生運動の先頭に立ったのがルディー・ドゥチュケ(Rudi Dutschke)である。彼は、1940年生まれ、ミヒャエルは、1943年生まれで、ドイツ赤軍の創設者の一人アンドレアス・バーダー(Andreas Baader)と同い年である。であるから、当然ミヒャエルも自分の関わる民族の戦争犯罪の問題に目を向けざるを得なかったはずである。しかも、自分を「男」にしてくれた20歳以上も年上の女が、実は戦時中強制収容所の看守として戦争犯罪に直接関わっていたとすればなおさらのことであった。こうして、ミヒャエルの身には民族の歴史上の罪が意図もせずに突然覆いかぶさってきたのである。ここの所のミヒャエルの心理的葛藤、そしてハナの刑を軽く出来るかもしれないという決定的事実に思い当たりながら、これを公表しないままでおこうとした彼の決心の過程が本作ではよく描かれていなかったのが残念で仕方がない。。
     そして、何故、突然15・16歳のミヒャエルの前から姿を消したハナのことがミヒャエルには長年気がかりなのか。しかも、それはほぼ彼の対人関係をさえも規定する力を持ちえるのである。これは異常な事態である。この点も本作でははっきりしない。確かに自分の初体験の女性のことが忘れにくいのは当然であるが、普通は、数年も経てばそのことは忘却の彼方に押し込めてしまうものであろう。それがどうしてミヒャエルの場合違うのか。個人差と言ってしまえばそれまであるが、この点、観衆の理解のために納得のいく橋渡しの要素が望まれた。
     さて、これだけ色々と問題のある本作であるが、何といってもこの作品の中で秀逸なのは、ミヒャエルがハナと偶然に知り合ってから彼女が突然ミヒャエルの前から姿を消すまでの二人のベット・シーンであろう。入浴で体を、或いは心までも清める儀式、そしてミヒャエルが「朗読者」としてハナのために本を、最初は学校で彼が使っている教科書を、そのうちに彼がハナのために選んであげた世界文学の数々の本を性行為の前に読み聞かせる習慣。特にチェーホフの作品『犬を連れた奥さん』が本作では大きな役割を演ずる。
     1950年代の後半、戦後復興からドイツの「経済的奇蹟」を経て、ドイツは消費者社会へと変わろうとしていたが、まだまだ社会道徳の観点からはキリスト教的・保守的な社会であった。このような社会的状況の中で、15歳の少年が年上の女性と性行為に及ぶ関係を結ぶことは、「破廉恥」なことであったのである。このインモラル性は、実はまたハナの素性と彼女が恥とするある秘密に関わっているとも思われる。ハナは、元々はルーマニアのトランシルヴァニア地方のドイツ系の人間であり、その民族的対立からナチズムに対するイデオロギー的な脆弱さがある所の出身なのであった。彼女がSSに入る精神的基盤は、実はその刑の重くなるもの覚悟する程の秘密だけではなかったのである。
     以上、本作を観られる前には原作をお読みなることを是非お奨め致すものである。

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