少年世界:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
少年世界
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少年世界

1931年公開
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アース・ターキントンの「老いたる父親と幼き息子」を映画化したもので、「これぞ天国」「巴里(1929)」のホープ・ロアリングが脚色して台詞をつけ、「殺人街」「高速度尖端娘」のウィリアム・ボーディンが監督、「禁酒天国」「恋の素顔」のアーサー・ミラーが撮影した。主役は「地獄の一丁目」に出演している子役レオン・ジャニーで、「ビッグ・ハウス」「不死鳥」のルイス・ストーンと「砂陣」「巴里見るべし」のアイリーン・リッチとが父母の役を勤め、その他ジョン・ハリデイ、ミッキー・ベネット、ロバート・ダンドリッジ、ガートルード・ハワード、バーサ・マンなどが助演している。

ストーリー

ビルは別に悪い性質を持った子供ではなくごく普通の子供らしい純真さに溢れた少年だった。だが、この子供らしさを理解しないビルの父親はむやみときびしくビルを事々に叱り飛ばすのであった。ある日、協会で些細な粗相をしたことから裏庭以外で遊ぶことを禁ぜられたビルは隣の悪たれ少年ベティスが両家の境に立っている樹上から鳥の巣を盗もうとしているのを見つけてこれをやめさせようとして。だが遂に喧嘩となって垣根を壊してしまう。これを見た父親はビルの気持ちを判ろうともせず水曜日まで絶対に外出を差し止める。ちょうど翌日は友達と釣りに行く約束がしてあったので彼はそれが駄目になりすっかり悲観してしまう。その時、黒人の友達ヴェスティブルが親父とくず拾いの馬車で表を通りかかる。ビルの家の前へ来た時タイヤが抜けたが気がつかないのでビルは追いかけてもって行ってやる。これがキッカケでビルは彼らの馬車に乗せてもらい手綱を持たせられた。自分の思うままに馬車が走る嬉しさから、すっかり晴々とした気持ちになったビルは町中ヴフェスティブル父子と歩き回った。事務所の窓から思いがけなく息子の姿をくず拾いの車の上に発見した父はいよいよ厳しく叱りつけてやらねばならんと急ぎ家へ帰る。父より前に家へもどり、ヴェスティブルを呼んで父の銃を研究していたビルは父親の声を聞くとともに銃をヴェスティブルに隠させ外へ逃がす。そて裏庭でそれを取り戻そうとした。この時ヴェスティヴルのいたずらがもとで銃は突然発射した。物音を聞きつけて父親がやって来たが前後の事情を知らない父親はまたやかましくビルを責めた。あまりの父の無理解に耐えられなくなった彼はその夜、遺書を残して家出を企てる。ところが途中彼は浮浪者に襲われ危ないところをフランクリン医師に助けられた。かくてビルは再び家にもどったが慈悲深い母親は彼を父とともに置くのは将来のためによくないと考えた。ビルはそこでフランクリンのもとへ預けられることになった。だがビルがいなくなると同時に父親は子供のいない家庭の冷たさというものをつくづく悟り、そして子供に対する自分の考えの誤っていることを知った。その後ビルが父の懇望によって家に帰って来た時、父は昔の様に無理解な人ではなくなっていた。

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作品データ

原題
Father's Son
製作年
1931年
製作国
アメリカ
配給
W・B・F・N社
初公開日
1931年
製作会社
ファースト・ナショナル映画


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