アパートの鍵貸します|MOVIE WALKER PRESS
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アパートの鍵貸します

1960年10月8日公開,125分
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ビリー・ワイルダーが「お熱いのがお好き」につづいて製作・監督したロマンチック・コメディ。脚色は前作と同様、ワイルダーとI・A・L・ダイアモンドの共同。撮影監督はジョセフ・ラシェル、音楽はアドルフ・ドイッチェ。出演は「お熱いのがお好き」のジャック・レモン、「恋の売り込み作戦」のシャーリー・マクレーン、「ボクはむく犬」のフレッド・マクマレイのほか、レイ・ウォルストン、デイヴィッド・ルイスほか。製作補佐をドーン・ハリソン及びI・A・L・ダイアモンドが務める。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

ニューヨークのさる大保険会社の一平社員バクスター、通称バド(ジャック・レモン)は、野望に燃える青年である。勿論出世のことである。その方法は、4人の課長にアパートの鍵を貸すだけで充分だった。4人はアパートをせっせと愛用し、バドの昇給にせっせと尽力した。そこに人事部長のシェルドレイク氏(フレッド・マクマレイ)も加わった。部長のよろめきの御相手は会社のエレベーター嬢フラン(シャーリー・マクレーン)。バドはこの丸ぽちゃで適当にグラマーのフランに片想いしていたので、少なからずショックだった。社員のクリスマス・パーティでフランのコンパクトを見たバドは、頭にくる。数日前バドのアパートに置き忘れられたので、バドが部長に返却申しあげたものと同一だったのである。酔ったバドが年増の金髪美人を連れてアパートに帰ると、そこでフランが自殺をはかっていた。離婚をした暁にはきっと君と…、と言うばかりで実行しないシェルドレイク氏の不実に絶望し、バド愛用の睡眠薬を全部飲んでしまったのだ。金髪美人を追い帰して、必死に看病するバドの心はフランを想う気持ちで一杯だった。翌朝、一大決心をしたバドは、部長にフランとの結婚を打ち明けようとする。その瞬間、部長は離婚が成立し、フランと結婚する旨をバドに宣告する。すべては後の祭りだった。人の気も知らない部長は、またもアパートの鍵の借用を申しこんできた。カンニン袋の緒を切ったバドは、辞表を叩きつけて会社を飛び出す。その夜、フランは部長とレストランへ。そこで今夜はアパートは使えない、と聞いたフランはハッと気がつく。バドの優しい想いと、自分を本当に愛しているのは誰か、ということを。部長を置き去りに、フランはバドのアパートの階段をかけ上がった。その耳にズドーンと銃声が。もしや自殺!? 部屋に転がり込んだフランの目に映ったのは、他の町での再出発をひとり淋しく祝ってシャンペンの栓を抜いたバドの姿だった。重役になれるかどうかは別問題。だが、バドの独身生活に栄光ある終わりが近いことは、確かなようである。メデタシ メデタシ。

作品データ

原題
THE APARTMENT
製作年
1960年
製作国
アメリカ
配給
日本ユナイテッド・アーチスツ
上映時間
125分

[c]キネマ旬報社

  • rikoriko2255

    パライバ

    5.0
    2011/6/5

    ウィットの効いた脚本とセンスのある役者さんとそれら全てを生かす演出の力があれば、こんなにも楽しい映画が出来上がるということがわかります。

    一流保険会社に勤める主人公が至便な場所にある自宅を4人の課長の浮気場所に貸している、という日常から始まります。やがて部長にまで。見返りに地位を得たものの、憧れていた相手がその部長の相手だと気づいてしまいます。
    実はここまでが私の知っている粗筋で、主人公が人生のほろ苦さを味わったところで終わるんだと思っていました。

    今回初めて全編見ました。
    思っていたよりもずっと主人公は純情、そしてタフなナイスガイ。
    そしてヒロイン役のシャーリー・マックレーンがとにかく可愛い。
    最後に愛は勝つ、という終わり方が小気味良いです。

    「The Apartment」というシンプルなタイトルから「アパートの鍵貸します」という邦題を思いついた配給会社の人のセンスはすごいですね。近頃のひねりの無いカタカナのタイトルに慣れてしまっていたので、この映画の原題にも大感動しました。

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