女性の敵(1923):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
女性の敵(1923)
女性の敵(1923)
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女性の敵(1923)

1923年公開
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「血と砂(1922)」「黙示録の四騎士(1961)」によって我が国にも有名なるスペイン文豪ヴィセンテ・ブラスコ・イバネスの原作になる小説を、ジョン・リンチが脚色し、「霧の中の顔」等と同じくアラン・クロスランドが監督した。主役は「歩み疲れて」「霧の中の顔」主演のライオネル・バリモアト、「ユーモレスク(1920)」等出演のアルマ・ルーベンスで、その他ペドロ・デ・コルドヴァ、ギャレス・ヒューズ、グラディス・ヒューレット等が共演する。ロシアとパリとモンテ・カルロを背景とし、欧州大戦も劇中に取り入れてある雄大な物語である。

ストーリー

ロシアの貴族ルビモフは自己の歓楽には全てを顧みぬ冷酷無情の男であった。彼が弄んだ乙女の兄なるコサック士官に決闘を挑まれて雪中に彼を倒した。彼の友なるアリシア伯爵夫人は彼をして国外に逃れさせた。ルビモフ公爵とアリシアとのロマンスは始まったが、アリシアにはガストンという子供があったが、彼女は自分の年令を隠すためにガストンを公爵に会わせぬように計ったので、公爵はこれを誤解して彼女に若い恋人があるのだと信じ、4人の友達と共にモンテ・カルロの近くにある別荘にこもり自分たちを女性の敵と呼んでいた。大戦は始まっていたけれど、彼等は人類を幸福に導くためのこの戦いに出征しようともしなかった。しかしその「女性の敵」の仲間は1人減り2人減りして次第に淋しくなっていった。公爵は盛大な夜会を催して友達を招待し、淫蕩極まる歓楽の宴が開かれたが、その席上で公爵は偶然ガストンに会い彼と些細なことから決闘した。戦場で毒ガスを吸って健康を害していたガストンは地に発砲したまま心臓の故障で死んだ。ガストンの死を見てアリシアは今まで隠していたことを忘れて我が子よと呼んでその死骸を抱いた。これを見た公爵の心には激しい変化が起り、今までの女性観の誤っていたことを悟って、フランス軍に加わって出征する鉄火の洗礼を受けて彼の性格は全然変化し、博愛的な人道主義者になり、彼の別荘を傷病兵の収容病院に提供した。戦い終わった後彼がその病院を訪ねてきたとき、彼は看護婦となっているアリシアに再会した。2人の間には初めて理解ある愛が結ばれる。

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作品データ

原題
Enemies of Women
製作年
1923年
製作国
アメリカ
配給
日米映画
初公開日
1923年
製作会社
ゴールドウィン・コスモポリタン映画


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