黒蘭の女:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
黒蘭の女
黒蘭の女
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黒蘭の女

1938年公開、103分
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主演は「札つき女」「或る女」のベティ・デイヴィスで彼女はこの演技によって1938年度のアカデミー女優演技賞を獲得した。原作はオウエン・デーヴィス作の戯曲で、「札つき女」「黒の秘密」のアベム・フィンケルがジョン・ヒューストン及びクレメンツ・リプリーと協力脚色し、「この三人」「孔雀夫人(1936)」のウィリアム・ワイラーが監督に当り、「或る女」「Gガン」のアーネスト・ホイラーが撮影した。主演のデイヴィスを助けて「或る女」「北海の子」のヘンリー・フォンダ、「山の法律」「潜水艦D1号」のジョージ・ブレントが相手役を勤め、「緑の灯」「高圧線」のマーガレット・リンゼイ、「或る女」「悪の挽歌」のドナルド・クリスプ、「明日は来らず」「偽装の女」のフェイ・ベインダー、「さらば海軍兵学校」のリチャード・クロムウェル、「恋愛合戦」のスプリング・バイントン、「潜水艦D1号」のヘンリー・オニール、「高圧線」のジョン・ライテル、新顔のジャネット・ショウ等が助演している。

ストーリー

ニューオリンズで指折りの名家に生まれたジュリーは伯母ベルに育てられ、若く美しく気の強いわがままな娘となった。1850年代の普通の娘とは違って、彼女はまるで現代の女性の如く因襲に促われないのであった。勤勉で向上心に燃える青年銀行家ブレストンと、酒飲みで傲慢で射撃に巧みな西部の伊達者バックの2人が彼女に求愛していたが、謝肉祭の最終日に催される舞踏会の夜に、ジュリーとブレストンの婚約が発表されることになった。彼女は零の如くわがままを発揮して婚約披露会には乗馬服で出席し、その後の舞踏会には売笑婦の着る赤い着衣をつけて出ようとした。ブレストンはその不真面目を責めたが、ジュリーは彼の臆病を笑うので、意を決した彼は赤い着衣の彼女を連れて舞踏場に現われた。2人が踊ると果して満場の紳士淑女は、眉をひそめて踊りを止めてしまった。ジュリーは初めて恥ずかしさを覚えて踊りを止めようとしたが、ブレストンは承知せず最後まで踊ると彼女を家まで送り届けて、2人の婚約は解消だと告げて北部へ去った。前にもそんなことがあったのでジュリーは気にもとめないでいたが、ブレストンは今度は1年も帰らなかった。ニューオリンズの町に黄熱病が流行して銀行が手不足になったので、ブレストンは無理に呼戻された。心から彼を愛しているジュリーは、白い衣装を身につけて彼に許しを乞おうとしたが、意外にもブレストンは北部生まれのエミイを妻として紹介した。ジュリーの愛情はたちまち恐ろしい嫉妬と変わった。彼女はバックをそそのかしてブレストンと決闘させようと計った。次第に不和になった2人がまさに決闘せんとした時、銀行頭取が黄熱病で倒れた報せが来てブレストンは出発した。バックの態度を怒ったジュリーの弟テッドが彼に決闘を申込んだ。そして命を失ったのは射撃の巧みなバックだった。人々はみなジュリーから離れ、彼女のことを淫婦の意である「イゼベル」と渾名した。その頃ブレストンも黄熱病に倒れたと聞いて、ジュリーは警戒線を突破して彼の許へ行った。患者はらい患者を隔離した島へ送られる規則である。ジュリーはリヴィングストン博士に嘆願して、ブレストンと同行することを乞うた。ブレストンの妻エミイも悔悟したジュリーの激しい献身的な愛を知って身を引いた。こうしてジュリーは憔悴しきった愛人ブレストンに付添い、危険な悪疫の島へ渡って行ったのである。

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作品データ

原題
Jezebel
製作年
1938年
製作国
アメリカ
配給
ワーナー・ブラザース映画
初公開日
1938年
上映時間
103分
製作会社
ワーナー・ブラザース映画


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