スコール:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
スコール
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スコール

1929年公開
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「ゴンドラの歌」「姫百合の花」と同じくアレクサンダー・コルダ氏監督作品で、ジャン・パアル氏原作の舞台劇を「ウィリー・リバー」「真紅の海」のブラッドリー・キング女史が脚色したもの。主役は「女丈夫(1927)」「太平洋横断」のマーナ・ローイ嬢が勤め「獄中日記」「ワシントン街十三番地」のアリス・ジョイス嬢、「真紅の海」「棚からぼた餅」のロレッタ・ヤング嬢、「燃ゆる人魚」「夢想の犯罪」のキャロル・ナイ氏、「結婚行進曲」「父と子」のザス・ピッツ嬢、リチャード・タッカー氏、ニコラス・スウサニン氏、ハリー・コーディング氏、ジョージ・ハッカソーン氏等である。撮影は「情炎の美姫」のジョン・サイツ氏。

ストーリー

人々は豊年を祝い悦んでいた。ハンガリーの豪農ヨセフ・ラヨスは愛妻マリアと息子のバウルとバウルの許嫁イルマと共に幸福な生活を楽しんでいた。下男のペテルと下脾のレナも婚約の間柄で結婚の日を指折り数えて待っていた。この平和な幸福な風波も立たぬ家庭に嵐が襲って来た。その嵐はラヨス邸の近くの森にキャンプしたジプシーの一群中の女ヌビだった。ヌビは日焼けのした浅黒いエキゾチックな美人だった。美しい獣だった。性の焔の燃ゆるままにあらゆる異性を弄ぶ美しい獣だった。ヌビはジプシー延長エル・モロの虐行に堪えず逃亡して救いをヨセフ・ラヨスに求めて来た。ヌビは生まれながらのジプシー娘ではなくキリスト教徒であるとまことしやかに嘘を吐いてラヨスの家にかくまって貰った。ジプシーの群れがヌビの行方を探して漂泊の旅に出立すると共にヌビはそろそろその本性を現し始めた。第一の犠牲はペテルだった。彼はレナとの結婚費用のための貯蓄をヌビの歓心を買うために使ってしまった。ヌビはペテルとの逢い引きに興を催さなくなると、主人の息子バウルに白羽の矢を立てた。バウルはイルマのことも忘れ、学業を放棄してヌビの妖しい魅惑の虜となった。ヨセフはある日ペテルがヌビに愛の復活を嘆願しているところを見つけ、ヌビの虚偽の申立てを信じペテルを逐出してしまった。かくて平和なラヨス邸は安鬱な気分に閉ざされヌビの奔放なジプシーの唄のみが君臨した。そしてマリアはある日良人ヨセフがヌビと抱擁しているのを目撃したのであった。逐出されたペテルはヌビを恨み、ヌビを探しているエル・モロに告げんと出立した。ペデルと共にやってきたエル・モロはヌビの素性と彼女が自分の妻であることを告げてヌビを伴って、去った。嵐は去った。ラヨス一家に平和と幸福の日が再び来た。

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作品データ

原題
The Squall
製作年
1929年
製作国
アメリカ
配給
ファースト・ナショナル映画
初公開日
1929年
製作会社
ファースト・ナショナル映画


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