スパイ(1930):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
スパイ(1930)
スパイ(1930)
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スパイ(1930)

1930年公開
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以前にも1度映画化されたことのあるアンソニー・ポール・ケリーの舞台劇をオリヴァー・H・P・ギャレットが脚色したもので「天下無敵」「恋の勝馬」のロイ・デル・ルースが監督に当たり、バーニー・マクギルが撮影を担任した。主役を演ずるのは「アルプスの悲劇」「グレイト・ガッポ」のエリッヒ・フォン・シュトロハイムと「泥人形」のコンスタンス・ベネットで、助演者はアンソニー・ブッシェル、ウィリアム・ホールデン、ウィリアム・コートネイ、クローフォード・ケントその他である。

ストーリー

英国の女間謀フランセス・ホートリーは看護婦に化けて野戦病院に勤めている時ヒューレット将軍からドイツ間諜のプレッカー逮捕の命をうけた。ここで彼女はいったんドイツ軍の陣営内に捕らわれの身となり、巧みに自分をZ1号なるドイツ隊として各人に思い込ませ目指す相手のプレッカーから指令が届いたのを幸い彼が潜んでいるイギリス本国へ乗り込んだ。英吉利海相チェンバレン卿邸これが彼女の行った先で表面の口実は戦地で死んだチェンバレン卿の子息ロバートの恋人として形見の品を携え帰ったことにしてあったが事実はもちろんブレッカーの正体をつきとめるにあった。「東へ向く三つの顔」というのがドイツ隊仲間の合言葉だった。そしてフランセスは巧みにこの合言葉を利用してドイツ隊E3号と相知った。チェンバレン邸の召使長ヴァルダーがそのE3号なのであった。かくてフランセスはヴァルダーを信じさせるために提携して仕事を始めた。その仕事というのは、アメリカから応援軍を満載して来る汽船の行路を独潜航艇に知らせることであったが、その出帆日取りや航路を誌した密書はチェンバレン卿の金庫に保管された。フランセスはヴェルダーの助けを借りて厳重な監視の仲でこの密書を金庫から盗み出すことになった。チェンバレン卿の息子アーサーが休暇をとって帰って来た為フランセスの素性があやうく暴露しかかったが彼女は巧みにヴァルダーの疑いを解いてしまう。すでにこの時ヴァルダーとフランセスは互いに恋し合う仲となっていたのであった。けれどもあくまで大英帝国の忠実な国民たることを忘れないフランセスは個人的には愛を感じた男性だったが、ヴァルダーが地下室へ自分をひきいれ、そこに仕掛けた無電装置により盗み出した密書を通知しようとした時、彼女は極力それを妨げた。この時、ヴァルダーこそ彼女が探し求めていたブレッカーであることが判った。そして努力のかいなくプレッカーがいよいよ発進を開始せんとするや意を決して愛する男を打ち倒した。プレッカーの傷は深かった。そして彼は愛するフランセスがやはり英国の間諜であることを知った。だが剛毅なブレッカーは別にフランセスをうらむ様子もなく彼女の愛国心を讃えながら息を引きとって行った。

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作品データ

原題
Three Faces East
製作年
1930年
製作国
アメリカ
配給
W・B・F・N社
初公開日
1930年
製作会社
ワーナー・ブラザース映画


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