沈黙の春を生きて:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
沈黙の春を生きて
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沈黙の春を生きて

2011年9月24日公開、87分、ドキュメンタリー/戦争/社会派
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ベトナム戦争で米軍が使用した枯葉剤を巡って、今も続くその被害と被害者たちの実態を追ったドュメンタリー。ベトナムのみならず、ベトナムで枯葉剤を浴びた米軍兵士の子孫にまでその影響は及び、50年前に『沈黙の春』で化学物質の危険性を訴えたレイチェル・カーソンの言葉が重く響く。監督は「花はどこへいった」の坂田雅子。

ストーリー

1962年にアメリカの作家兼海洋学者のレイチェル・カーソンが著した『沈黙の春』は、当時隆盛を誇った農薬の危険性を予言し、DDT禁止のきっかけを作った。だが同じ頃、ベトナム戦争真っ最中のベトナムでは、ジャングルに潜むゲリラを殲滅するため、米軍による枯葉剤散布が始まっていた。農薬と同じ成分からなる枯葉剤についてアメリカ政府は、“人体には影響なく、土壌も 1年で回復する”と説明し、400万人ものベトナムの人びとにも直接散布された。だが実際は、その中に人体や自然環境に多大な影響を及ぼす猛毒ダイオキシンが含まれていた。戦後 35年を経たいまも続くその被害。当時ベトナムに駐留していた米軍兵士も枯葉剤を浴び、帰還兵の多くがいまだに苦しんでいる。そして、被害は彼らだけでなく、子や孫の世代にまで及んでいた。帰還兵の娘、ヘザーは片足と指が欠損して生まれた。父の戦場だったベトナムを訪ねたヘザーは、両国の被害者が繋がっていくことの大切さに気づく。本作は、枯葉剤の刻印を背負ったベトナム・アメリカ、双方の子供たちの困難と勇気を描き、レイチェル・カーソンの予言的言葉に再び耳を傾けることの大切さを訴える。

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作品データ

製作年
2011年
製作国
日本
配給
シグロ
初公開日
2011年9月24日
上映時間
87分
製作会社
シグロ
ジャンル
ドキュメンタリー戦争社会派

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