サウダーヂ:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
サウダーヂ
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サウダーヂ

2011年10月22日公開、167分、社会派
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不況によって中心街が“シャッター通り”と化した日本の地方都市を舞台に、そこで生きる土木労働者や海外からの移民労働者の姿を通して、文化摩擦や差別、経済格差の問題を描く。出演は「国道20号線」の鷹野毅、伊藤仁。現地で暮らす人々を数多くキャスティングし、生々しい街の姿を伝える。監督は「国道20号線」の富田克也。

ストーリー

山梨県甲府市。何の変哲もなく、人通りもまばらな中心街はシャッター通りと化していた。不況の土木建築業には、日系ブラジル人やタイ人を始めとする様々な外国人労働者たちがいた。HIPHOPグループ“アーミービレッジ”の猛(田我流)は派遣の土方として働き始める。自己破産した両親はパチンコに逃避、家庭は崩壊。弟は精神を病んでいた。猛の働く建設現場にも、多くの移民たちがいた。そこで、土方一筋に生きて来た精司(鷹野毅)や、タイ帰りの保坂(伊藤仁)と出会う。彼らと共に仕事帰りにタイパブに繰り出す猛。タイ人ホステスのミャオ(ディーチャイ・パウイーナ)に会って楽しそうな精司や、盛り上がる保坂に違和感を覚え、外国人を敵視する。精司は、妻の恵子(工藤千枝)が怪しげな商売に手を出し始めたことで、ますますミャオにのめりこみ、全てを捨てて彼女とタイで暮らす事を夢想しはじめる。しかしミャオはタイの家族を支えるために日本で働き続けなければならない。やがて、追い詰められて廃業する下請け。保坂はこの街に見切りをつけようとする。“saudade”。ポルトガル語で“郷愁、情景、憧れ”。そして、追い求めても叶わぬもの。不況が深刻化し、真っ先に切られる外国人労働者たちは、住み慣れた日本を離れ、遠い故国に帰るしかないのか?彼らはこの国で生きてきた。彼らの故郷はこの国、この街なのだ。無視される叫び。苦難を忘れる束の間の喜びのとき、彼らは集い、歌い踊る。その移民たちの輪の中に、かつての恋人まひる(尾崎愛)の姿を見つける猛。そして出会う日系ブラジル人デニス(デニス・オリヴェイラ・デ・ハマツ)率いるHIPHOPグループ“スモールパーク”。彼らとの共生を信じるまひると、否定することで自分を支えようとする猛。そして日本人と日系ブラジル人二つのHIPHOPグループが競い合うパーティーの夜が始まる……。

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作品データ

製作年
2011年
製作国
日本
配給
空族
初公開日
2011年10月22日
上映時間
167分
製作会社
「サウダーヂ」製作委員会
ジャンル
社会派

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