
シャーリーズ・セロン
メイビス
アカデミー賞脚本賞に輝いた『JUNO ジュノ』の監督・脚本コンビ、ジェイソン・ライトマン&ディアブロ・コディが、演技派シャーリーズ・セロンを主演に迎えて描くヒューマンドラマ。アラフォーでバツイチの若者向け小説家に扮したセロンが、元カレとヨリを戻そうとドタバタ騒動を繰り広げる様が笑いを誘う。
美人で才能もあるのに、少女のような心のままで大人になってしまったメイビス・ゲイリー、37歳。ヤングアダルト小説の作家だと言っているが、実はゴーストライターで、執筆中の作品は人気ガタ落ち、失業の危機に直面している。そんな彼女が、妻子ある元恋人とヨリを戻そうと帰郷したことから大騒動が巻き起こる。
監督、製作
脚本、製作
製作
製作
製作
製作総指揮
製作総指揮
製作総指揮
製作総指揮
撮影
音楽
美術
編集
衣裳デザイン
シャリーズ・セロンって何でも演じきりますね。
なかなかのイタイ女ですが、
どこか憎めませんね。
本当の愛を知らないまま大人になって
全然大人になりきれてない。
学生のころの輝いていた自分を
いつまでも虚像化してしまい
もう引き下がれないって感じですね。
可哀想だけど、自業自得かもしれません。
どぎついまでの生活感描写から始まり、そして脱却を思い立ち思い出のカセットテープを何度もリピートするオープニングはかなりGJ。自分もちょっと心当たりがある行動。それでも過去を引きずりすぎた彼女の狂った行動にはとてもじゃないが共感はできない。でもこの映画はそこに共感を求める映画ではありませんでした。
過去の輝ける記憶の自己評価とまわりの評価とのあまりのギャップの大きさに気づかされてがっかり過去の呪縛から脱却する。でも反省はしない。
また彼女の行動は非常識であることは間違いないがトリガーを弾いているのは正常と見られている元恋人やその妻であること。そして両親たちを含めみんな主人公のSOSには決して無関心であること。
唯一彼女に正面から向き合っているのが正反対の過去を持つマットであることなどコメディーではなく考えさせられることが多くありました。
またセリフなどの説明が要らないほどキャストがすごくいい。マットもそうですが、もさくなったイケメン元彼、いい人なんだけどどこか嫌悪感をかもし出すその奥さん。都会に憧れているが田舎臭さが染み付いてしまったマットの妹などどれもパーフェクトです。
カミさんのお供で観賞。このホームドラマみたいなものを映画館で上映するのはどうでしょう?
日本にも、こんな風に痛い人は実際にいっぱい居ますよ。バブル景気時代に20歳前後だった人たちには結構多いみたいです。
シャーリーズ・セロンさんがほぼ実年齢の“痛い”主人公を、それらしく自然に演じています。
結局、辛い思いをしても何も改善しない人生を、再び嬉々として歩もうとする主人公に、空虚さを感じた救いの無い映画でした。
まだレビューはありません。
レビューを投稿してみませんか?
[c]2011 Paramount Pictures and Mercury Productions, LLC. All Rights Reserved.
[c]キネマ旬報社