青春物語|MOVIE WALKER PRESS
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青春物語

1958年3月20日公開,0分
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女流作家グレイス・メタリアスの同名の処女作の映画化でニューイングランド州の架空の町ペイントン・プレイスを舞台に、第二次大戦下のアメリカ中流社会の実態を描く。「知りすぎていた男」のジョン・マイケル・ヘイズが脚獄、「潮風のいたづら」のマーク・ロブソンが監督した。撮影は「昼下がりの情事」のウィリアム・C・メイラー、音楽も同じくフランツ・ワックスマン。主演は「雨のランチプール」のラナ・ターナー・新人のダイアン・ヴァーシとリー・フィリップス、「無法者の王者ジェシイ・ジェイムス」のホープ・ラング、「バス停留所」のベティ・フィールド、「死の脱獄者」のアーサー・ケネディ、「ならず者部隊」のテリー・ムーア、それに「ベビイドール」のミルドレッド・ダンノック、「夜を逃れて」ロイド・ノーランらが助演する。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

マイケル・ロッシ(L・フィリップス)がニューイングランドの小さな町ペイトン・プレイスのハイスクールの校長として赴任してきたのは1937年のことだった。ロッシが着任したその日、町外れのスラム街の一角では、義父ルカス(アーサー・ケネディ)の横暴に耐えかねたポールが、妹のセレナ(ホープ・ラング)や母のネリイ(ベティ・フィールド)を残して家出した。ネリイは婦人装身具店を営むコンスタンス(ラナ・ターナー)の店で働いていたが、彼女は青春の日、犯した過ちを隠して、そのとき出来た子アリソン(D・ヴァーシ)と暮らしていた。アリソンとセレナはハイスクールの級友でベティ、テッド、ノーマン、ロドニイたちとともにソートン女史のクラスに学んでいた。女史は次期校長を夢みていただけに、ロッシの就任に激しい失望を感じていた。そのロッシが、ある日レストランにいたコンスタンスの前に、校医のスワイン(ロイド・ノーラン)と現われた。スワインは、仮面をかぶったようなこの町の空気を飽きたらなく思っていただけにロッシの新しさに期待を抱いていた。ロッシはコンスタンスに魅かれた。その夜遅くコンスタンスは帰宅したが、そこにアリソンの友人たちが暗い中で接吻しあっているのを発見、自分の古傷をあばかれたようなショックを受け思わず娘の頬を打った。やがて卒業前の舞踏会がやってきた。ベティを熱愛しながらも父の反対をうけているロドニイ、互いに愛し合うセレナとテッド、アリソンの友人たちはすべて集まった。その夜セレナは幸福に胸ふくらませて帰宅した。が、その彼女は酔い潰れた義父ルカスの獣欲に組み伏せられた。卒業の日がきて、友人たちが喜び合う中にセレナは1人、体の変調に悲しんでいた。彼女はスワインに総て打ち明けた。スワインは秘かにセレナの堕胎を決行した。ルカスは姿を消し、事実を知ったネリイは自殺した。労働祭がきた。ロドニイはベティと結婚を決意し、2人は青春の歓喜のうちに全裸で水浴した。ところが、その姿を見た町のある夫婦が、2人をアリソンとノーマンと間違い噂を立てた。これを知ったコンスタンスは、何も知らぬアリソンを激しくなじり、父と同じ不道徳の血を引いていると、彼女の出生の秘密を洩らした。絶望したアリソンは作家になろうとニューヨークへ去った。やがて第二次大戦。テッド、ノーマン、ロドニイら町の若者たちは次々と出征していった。そしてロドニイは戦死、セレナにも再び不幸が訪れた。海軍に行っていたルカスが帰ってきて再びセレナに迫ったのだ。思い余ったセレナはルカスを殺し死体を埋めた。が、SPの捜査で死体がみつかり、セレナは捕まえられた。この事件を知ってアリソンは帰宅した。やがて裁判。セレナは苦境に立ったが、ロッシの暖かい眼差しと、スワインの地位を賭けた証言で救われた。セレナは再びテッドの愛に包まれ、アリソンも母のもとへ帰った。

作品データ

原題
Payton Place
製作年
1957年
製作国
アメリカ
配給
20世紀フォックス
上映時間
0分

[c]キネマ旬報社

  • rikoriko2255

    やまひで

    3.0
    2008/3/12

     アメリカ・ニューイングランドにあるペイトン・プレイス(Peyton Place)は美しい自然に囲まれた町である。バプテスト派からカトリック派まで含めてこの町には多くの教会があり、市民は日曜日ごとにそれぞれの信仰に従ってそれぞれの教会に足を運ぶのであった。この地方都市には、かく一見健全な市民が住んでいるように見えるが、その取り繕われた仮面の背後には実は公には出来ない真実が隠されている。そんなアメリカの1940年代前半の二重道徳性を暴き出そうと、ハリウッド映画が1957年にその良心をメロドラマ・タッチで描いたものが、この映画である。未婚の母の実態、子供を利用する親の身勝手、身分・格式の意識の存在、家庭内暴力と強姦、そして自殺と殺人と盛り沢山のプログラムを最後はハッピー・エンドで締め括る本作品は、その後のテレビ・シリーズ「ペートンプレイス物語」の土台となったものでもある。如何にも古き良き映画の映画らしきところを満喫するには、こんなメロドラマがうってつけだし、しかもシネマスコープ画面のデ・ラックス・カラーで撮られているから、この楽しみはなおさらである。50年代の映画のお好きな方は是非どうぞ!主人公アリスンと級友のノーマンの、町が見下ろせる丘の上の大きな岩の上で交わされる、初心で、おどおどしたキスのシーンが印象的だが、ハイ・スクールの卒業パーティーで最後に卒業生たちが教員たちも含めて手をつないで例の「螢の光」を歌ったところもその年代の人には感慨無量のものがあるであろう。

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