最初の人間:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
最初の人間
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最初の人間

2012年12月15日公開、105分
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アルベール・カミュの同名未完小説を原作に「家の鍵」のジャンニ・アメリオ監督が映画化。フランスに住む作家が、生まれ故郷のアルジェリアに帰郷、現実の状況が幼き日々と大きくかけ離れてしまったことに思い悩む。出演は「レセ・パセ 自由への通行許可証」のジャック・ガンブラン、「さらば夏の日」のカトリーヌ・ソラ、「サガン 悲しみよ こんにちは」のドゥニ・ポダリデス。

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ストーリー

1957年夏。40代の作家、ジャック・コルムリ(ジャック・ガンブラン)はブルターニュのサン・ブリューの仏軍墓地に立つ父の墓の前で静かに黙想していた。数日後、母を訪ねるため、ジャックは数年ぶりにアルジェリアへと向かう。空港に着くと、フランスによるアルジェリアの植民地化に疑問を呈するジャックと同じ考えを持つ学生が大学での討論会へ招待しようと彼を出迎えた。大学での討論会は、仏領アルジェリアを進める保守派と革新派が入り交じり、熱気を帯びていた。ジャックが演台に立ち、アラブ人とフランス人の共存を提言すると過激派が講堂に乱入、討論会は混乱に陥る。翌日、ジャックは母・キャサリーン(カトリーヌ・ソラ)と再会。久しぶりの我が家に、ジャックは父の写真を見つめながら、自分の幼少の頃に思いを巡らせる……。第一次世界大戦で父を亡くした小学生のジャックは、母とその弟のエディエンヌ、そして父方の祖母と共に暮らしていた。勉学に明るく、担任教師のベルナール(ドゥニ・ポダリデス)からもそのおスミ付をもらっていたジャックは中学への進学を希望。だが、厳格な祖母の反対によりエディエンヌとともに新聞工場で働くことになる。そんな中、ベルナールが祖母に直談判、無教養な家庭に生まれたジャックを思いもよらぬ人生へと送り出したのだった……。次の日、ジャックはアラブ人居住区に足を運び、小学校時代の級友、ハムッドに会う。ハムッドはその昔、ジャックがフランス人であるというだけでケンカをふっかけ、蔑んでいた人物だ。ハムッドは「我々に友情はなかった」と当時を振り返りつつも、息子のアジズが過激派のメンバーであるとして不当逮捕されたので、その無実をはらしてくれるようジャックに嘆願する。政府機関に顔がきくジャックは、早速アジズを釈放すべく上層部に掛け合うが、アジズは断首刑に処されてしまう。アルジェリアの大地に生まれながら敵同士に変容してしまったアルジェリア人とヨーロッパ人。ジャックはその和解と共存の為に懊悩する。そして、アジズの死を受けたジャックは、ラジオを通して皆に呼びかけるのだった……。

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作品データ

原題
Le Premier homme
製作年
2011年
製作国
フランス イタリア アルジェリア
配給
ザジフィルムズ
初公開日
2012年12月15日
上映時間
105分
製作会社
Cattleya=Soudaine Compagnie= Maison de Cinema= France 3 Cinema= Laith Media

[c]Claudio Iannone
[c]キネマ旬報社