嵐の国のテス(1932):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
嵐の国のテス(1932)
嵐の国のテス(1932)
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嵐の国のテス(1932)

1932年公開
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「第一年」に次ぐ、そして最後のジャネット・ゲイナー、チャールズ・ファーレル共演映画で、すべてメリィ・ピックフォード主演映画として製作されたことのあるグレイス・ミラー・ホワイト作の小説と、ルパート・ヒューズ脚色の劇に基づき「農園のレベッカ」「脱走兵」と同じくS・N・ベールマンとソニア・レヴィーンが共同脚色し、「農園のレベッカ」「陽炎の春」のアルフレッド・サンテルが監督し、「第一年」のハル・モーアが撮影した。助演俳優は「第一年」「夫を殺すまで」のダッドリー・ディグス、「裏町」「監視装甲車」のジェーン・クライド、「第一年」「裏街」のジョージ・ミーカー、「陽炎の春」「征服群」のクロード・ギリングォーター、エドワード・ポーレー、マティー・ケンプ、ルイズ・カーター、デイヴィッド・ジェニングス等である。

ストーリー

老船長ホウランドは海上生活をやめて一人娘のテスとともに、金満家フレデリック・ガーフィールドの所有地とも知らず、借地権を買って家を建てた。ガーフィールドは大いに怒って早速立退きを命じたので、以来ホウランドとガーフィールドとは犬猿の仲となった。土地の漁夫仲間でも勢力家のベン・レッツは親切ごかしにホウランドに応援すると見せかけて、船を操ることの巧みなホウランドを密漁の仲間に引っ張り込んでしまった。ある日密漁中、テスはガーフィールドの息子フレデリックが溺死しようとするのを救った。それが縁となり二人は敵同志で恋に落ちてしまった。ある晩レッツとホウランドが密漁中、監視役人ダン・テイラーに発見され捕縛を恐れて彼を殺した。これがためホウランドは役人殺しの罪に問われた。フレデリックは父の反対を押し切ってホウランドのために弁護士を雇って抗争してやった。裁判係争中、ガーフィールド夫妻は息子フレデリックと娘テオラを残してヨーロッパ漫遊の旅に上がった。ある日テスが出漁しているとき、海に投身しようとするテオラを救った。テオラの涙ながらの話によると、彼女はダン・テイラーと愛し合い、いつかダンの子を宿していたのに、ダンが殺された今となっては、父なし子を生むわけにはいかないのだということだった。テスは彼女の秘密を厳守することを誓った。やがてテオラは玉のような男の子を分娩した。そして両親が旅行から帰る前には健全な体となってガーフィールド邸に戻っていた。赤ん坊を抱いたテスは全村の人々から疑いと嘲りの眼で見られるのが堪えられない辛さだった、殊にフレデリックとの仲が危機に瀕したので悲しかった。しかし彼女はテオラとの約束を守った。その後赤ん坊が病気になったのでテスは洗礼を受けさせようと教会へ行った。その日は日曜日でガーフィールド一族も出席していて、親なし子の洗礼に反対した。それはテオラには惨ましい責め苦だった。彼女はそれは私の赤ん坊だと叫んだ。一方フレデリックの尽力で役人殺しの下手人はレッツであることが立証されホウランドは釈放された。同時にガーフィールドが非を悟って息子とテスの仲を許した。

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作品データ

原題
Tess of the Storm Country
製作年
1932年
製作国
アメリカ
配給
フォックス支社
初公開日
1932年
製作会社
フォックス映画


[c]キネマ旬報社