陽気な姫君:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
陽気な姫君
陽気な姫君
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陽気な姫君

1936年公開
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「歌の翼」に次ぐグレイス・ムーア主演映画で、フリッツ・クライスラーが作曲に当たった。原作はグスタフ・ホルム,エルンスト・マリシュカ合作のオペレットで、「歌の翼」のシドニー・バックマンが脚色した。監督には「罪と罰」「西班牙狂想曲」のジョセフ・フォン・スタンバーグがウィルヘルム・ティトレとヴィクター・シェルツィンゲルの補佐を得て当たり、撮影は「罪と罰」のルシエン・バラードが任じている。なお編曲は「恋の一夜」「歌の翼」同様ハワード・ジャクソンが担任、声楽場面の指揮はジョセフ・A・パステルナックが当たり、バレーはアルバーチナ・ラッシュが按舞演出した。助演者は「青春の抗議」「無軌道行進曲」のフランチョット・トーンを始め、「意気な紐育っ子」「片道切符」のウォルター・コノリー、「地獄船モルガン」のヴィクター・ジョリー、「その夜の真心」のレイモンド・オルバーン、「罪と罰」のエリザベス・リスドン、「片道切符」のナナ・ブライアント,「意気な紐育っ子」のハーマン・ビング、フリーダ・イネスコート、ジョージ・ハッセル等の面々である。

ストーリー

欧州のある公国の当主フランシス・ジョセフ大公には未だ良き御配偶がなかった。国内統治の実権を握っている大公の母君は、ジョセフの御妃として彼女の義弟であるバヴァリアの大公マクスの姉娘ヘレナを迎えることに一人で決めていた。フォン・ケムペン大佐がその使節としてマクス大公の許へ参内したが、大公はジョセフが一面識もないヘレナと結婚することは喜ばなかった。のみならず彼女にはポルディ伯爵という愛人があり、この強制的な結婚から逃れるために、2人は手を採って駆け落ちもしかねない有様だった。だがやがて御婚約発表の日が来たけれど、母君は故意にマクス大公を招待しなかった。大公は憤然として妹娘のシシィを伴い、首都に乗り込みそこの宿舎に陣取って事の成り行きを注視していた。ヘレナ嬢が参内の日に心進まぬジョセフ大公は王宮からお姿を消した。そのころ街の宿舎で退屈したシシィは野辺を散歩するうち知らぬ間に王城の御苑に迷い込んでしまった。王宮を逃れたジョセフは彼女の姿に心引かれ共に摘み草に興じ自分の御身分を明かされた。大公を初めて知ったシシィはただセシリアという名前を告げて身分を秘したまま判れた。だがその夜彼女の思い出忘れがたくジョセフは旅宿を訪れ、若き大公の婚約を祝して開かれたカーニヴァルへ、彼女を伴って楽しい数時間を過ごし、ジョセフはついに王城へ帰らなかった。驚愕された母君はセシリアに捕縛命令を下し、彼女は暗い牢屋に投ぜられた。マクス大公は自ら乗り出して彼女を救い、この心進まぬ婚約を破棄しようとしたが、その時セシリアは思わぬ悲しみに心破れて王城の地を去った。ジョセフは彼女の後を追った。王城では待たしても大公が消え去ったので大騒ぎになっている頃、2人は思い出の旅宿で楽しい夢に酔っていた。そこへ現れたのはマクス大公である。貧しい農民の娘とのみ信じていたジョセフは、今初めて彼女の本身を知った。一切はマクス大公の計らいで順調に進むようになった。母君の顔にも満足なほほえみが見られた。そしてヘレナ嬢との婚約の宴はたちまちセシリア嬢とジョセフ大公との結婚披露の宴に変わって、王城を挙げて君万歳の歓声夜をこめて響いたのであった。

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作品データ

原題
Lovers in Quarantine
製作年
1936年
製作国
アメリカ
配給
コロムビア支社輸入
初公開日
1936年
製作会社
コロムビア映画


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