駄作の中にだけ俺がいる:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
駄作の中にだけ俺がいる
駄作の中にだけ俺がいる
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駄作の中にだけ俺がいる

2012年11月10日公開、99分、ドキュメンタリー/アート
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絵、写真、映像、立体、漫画など手法もスタイルも様々な作品で注目を集める現代美術家、会田誠に1年間に渡って密着したドキュメンタリー。創作の過程や家族との交流などを克明に記録し、“変態的”、“取扱注意”などと評される芸術家の内面に迫る。監督は、テレビを中心に数々のドキュメンタリーを手掛けてきた渡辺正悟。

ストーリー

絵画、写真、映像、立体など多岐に渡る技法を駆使して多くの作品を発表してきた現代美術作家、会田誠。毎回モチーフに合わせて技法も変わり、一見、作風が定まらないように見えるが、技法や描写力よりも観念的側面に主眼を置くコンセプチュアルアーティストである。 少女趣味や性器、糞尿などをモチーフに“変態的”と評される作品が多く、その過激な描写で時代に揺さぶりをかける美術家としてメディアは伝えてきた。それゆえ、展示する美術館にとって、“取り扱い注意の危険な作家”のレッテルが貼られていたことも事実。しかし、会田誠はその実体を掴まえさせず、影さえも踏ませない。生まれながらのアーティストを標榜する彼は、酒をこよなく愛しながらも、常に覚醒した魂の持ち主である。子供の頃、多動性障害(=ADHD)に悩み、学校や集団生活に馴染めず、問題児として扱われてきた会田は16歳の時、“芸術”というキーワードに出会い、今の自分のままでよいのだと、迷わなくなったと言う。カメラは2009年7月から2010年5月の個展まで、海外のサンフランシスコ、北京と国内各地で彼の創作の現場に密着。作品の完成に向けての葛藤を中心に、現代美術家で妻の岡田裕子と息子・寅次郎との交流も収めた。現在、特筆すべき大作を次々と制作している会田は、体力や気力が最も充実している今だからこそ、巨大な作品に挑みたいと考えている。カメラは創作中の彼の呟きを克明に拾い、美術家の心の在りようを赤裸々に捉える。作品は作家が納得するまで完成せず、そのゴールは作家にしか見えない。アーティスト会田誠のタメ息とともに、作品は予定通り、遅れに遅れ、それでも少しずつ完成に近づいてゆく。本作では、自らの内面と切り結びながら、飄々と創作する現代美術家の心模様を静謐に描き出す。

キャスト

予告編・関連動画

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予告編

2012/10/9(火)更新

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作品データ

製作年
2011年
製作国
日本
配給
ブラウニー
初公開日
2012年11月10日
上映時間
99分
製作会社
ザ・ファクトリー
ジャンル
ドキュメンタリーアート

[c]ザ・ファクトリー
[c]キネマ旬報社